株式投資の自社株買いと増資を理解する

自社株買いとは会社が自分の株を買うこと


前回記事では、TOB(株式公開買い付け)について理解することを目的に記事を書きました。
今回は、その流れで「自社株買いと増資」についても解説していこうと思います。

自社株買いと増資についても、TOBと同じく株式ニュースでよく見る言葉なので、しっかり理解しておきましょう。


株に関してよく起こるイベントに、「自社株買いと「増資」があります。

自社株買いとは、その名のとおり、会社が自分の株を買うことです。

買った自社株については、会社が保管しておく場合と消却してしまう場合がありますが、実質的には、いずれも発行済み株式数を減らすことになります。
発行済み株式数は、その時点までに発行された株の総数を指します。

自社株買いは株価をアップさせる


自社株買いは、株価を押し上げる要因となります。

まず、市場に出回っている株が減るわけですから、需要と供給の関係からいって株価は上昇しやすくなります。

さらに、発行済み株式数が減るわけですから、1株あたりの利益がアップすることになります。


加えてなんといっても、会社のことを一番よく知っているのは会社自身であり、その会社自身が自社の株を買うということは、「今の水準なら、この株はお買い得だ!」と周囲に向かって宣言していることになります!

80年台前半から90年代前半にかけて米国株は歴史的な上昇相場となりましたが、その原動力の一つには会社が自社株買いを活発に行なったことにあるといわれています。

株の増資は発行済み株式数を増やす

増資が株価に与える影響は単純には言えませんが、短期的には株価が下がる要因になることが多いようです。

株のさらに発行して市場に出回る株数が増えるわけですから、需要と供給の関係からいって株価は下がりやすくなります。


発行済み株式数が増えるわけですから、自社株買いの時とは反対に、1株あたりの利益が薄まることになります。

ただし、そこで調達した資金を会社がうまく活用して利益を伸ばせば、長期的に見て株価が上昇する要因になることもあります。

発行済み株式数は企業の昇格条件にも関わるため、増資のニュースも日頃からチェックが大事です。