証券口座は銀行でも作れる ~そのメリットとデメリット~

まずは口座を作って投資のスタートを切ること


「株式投資をするには証券会社で口座を作らないと」――。そう思っている人も多いと思いますが、決してそんなことはありません。投資信託のみになりますが、一応投資は銀行でもできます。銀行の窓口で投資用の口座をつくることができるのです。

ただし銀行ではできないこと、買えないものもあります。証券会社との違い、銀行で口座をつくるメリットやデメリットは何でしょうか。銀行で投資用口座を作るメリットデメリットは以下に書いていきますが、まず最初にお伝えしたいことは、「迷ったなら最初の口座は銀行でも証券会社でもどちらでもよい」ということです。

なぜなら、証券口座は一つ作っても、また別に作れるし経費もかからないからです。

それよりも最も怖いことは、決断できずにズルズルと時間が経って稼ぐチャンスを失ってしまうことなのです(これを投資の世界では「機会損失」といいます)お金は結果次第でいくらでも稼げますが、何億積んでも過ぎた時間は買うことができませんからね。

それでは、さっそく銀行と証券会社で証券口座を作ることの違いを書いていきましょう。

投資をする時の銀行と証券会社の違い


・買える金融商品の数が少ない

→銀行と証券会社の一番の違いは取り扱う商品の数と種類です。銀行の場合は債券と投資信託のみです(投信を買うには、通常の銀行口座とは別に「投資信託口座」が必要です)。投信は買えますが、個別銘柄への投資はできません。

一方、証券会社の場合は、株式や先物取引、FXなどさまざまな取引ができます。投資信託の種類も銀行に比べると証券のほうが豊富です。

銀行の取扱商品が少ないことはデメリットである反面、「商品が多いと選ぶのは大変」という人にとっては商品選びがしやすいというのがメリットともいえます。

・店舗が多く訪問しやすい

→銀行のメリットは、近所に窓口がある可能性が高いこと。例えば、新宿区にある店舗数を比較すると、証券会社大手3社(野村証券、大和証券、みずほ証券)は14店舗であるのに対し、メガバンク3社(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)は19店舗あります。

また、銀行であれば日常的に預金の入出金、振り込みなどで足を運ぶ回数が多いと思いますので、「ついでに投資ができる」ともいえるでしょう。

銀行でも証券会社でもインターネットで口座開設から取引(入金、購入、出金)までできますが、商品購入のための入金方法に違いがあります。

証券会社の口座に入金する場合、指定された銀行や提携ATMからとなり、振込手数料がかかることもあります。銀行の場合は同じ会社内のやり取りなので、入出金時の手数料がかかりません。

銀行でもNISA口座は開設できるか


こうした違いはありますが、一人当たりの証券口座数は制限されている訳ではないので、銀行と証券会社両方で口座を開設することも可能です。

ただしNISA口座は一人1口座しかつくれませんから、これからNISAを始めようとしている人は、銀行か証券会社か、どちらで口座を開設しようか迷っているかもしれません。

NISA口座で対象となっている商品は、国内外の上場株式、株式投資信託ですが、銀行では株式の取り扱いはありません。NISA口座で株式投資を考えられている方は証券会社が適しているといえます。

「つみたてNISA」に関しては、取り扱いの商品数に違いがあるだけで銀行も証券会社も大差はありません。ただし、年間で減税対象となる金額が変わるので注意が必要です。

銀行で投資用の口座を開設する方法


銀行で投信口座などを開設する方法は3つあります。自宅でインターネットを使って申し込み、インターネットで資料請求して郵送、店頭に直接行って窓口で行うことです。

開設方法や必要書類は、証券会社で口座をつくるときとそう変わりません。必要な書類は金融機関によって多少異なりますが、おおむね以下のとおりです。

・マイナンバーの記載された書類(個人番号カード、通知書など)
・本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)
・印鑑

口座開設にかかる時間は、ネットや店頭だと最短1日、郵送手続の場合は少し時間がかかりますが、それでも最長10日程度です。口座開設は無料で、銀行口座を作るのとそう変わりません。

余談ですが、補足というか注意事項をひとつ。もし口座を開設する場合に、結婚や転居などで住所や氏名の変更があれば、まずは運転免許証やマイナンバーカードの記載情報を更新されることをおすすめします。

金融機関で口座を作る場合は、身元の確認がシビアなので記載漏れや変更ができてない場合はスムーズに開設できなくて予想外に時間がとられてしまうことがあります。そうするとその間に一気にやる気をなくなってしまうことがあります。

今までやる気になれなかったこと、抵抗感のあったことって、実行にはとても大きなエネルギーを使います。ですから、一度やる気ができたら、なるべく一気に進めて欲しいのです。

せっかくやる気が生まれたのに、なにかのトラブルで一度停滞してしまうと何日も、下手したら何週間も行動が止まってしまうのです。それきり行動しないことも珍しくありません。

それくらい人間の潜在意識は現状を変えること(今までにしたことがないこと)に大きな抵抗力を出してしまいます。まして人間のお金に対する恐怖感は想像以上に大きく、大きなブレーキになります。

銀行の投資セミナーに参加してみるのもアリ


証券会社だけではなく、銀行でも投資に関する無料セミナーはたくさん開催されています。店頭のチラシやポスターなどをチェックしてみましょう。各銀行のサイトをチェックしてみるのもいいでしょう。

投資を始めた後、店頭で相談したいなら、自宅や職場から近い店舗があるところにするといいでしょう。遠いなど利用しづらい場所にあると足が遠のきがちです。人に直接相談できることは店頭での大きなメリットの一つです。

その一方で、銀行窓口の担当者が投資に対する知識がどれくらいあるか、アドバイスをしてもらえるのかは吟味する必要があるかもしれません。

資産運用は銀行でも、証券会社でもどちらでも可能です。それぞれのメリットを活かし、いつ使うお金なのか、何のために投資するのかを考えて、自分なりの続けられる投資分スタイルを見つけることが大切です。

投資に苦手意識を持っている方は、銀行という身近な存在から付き合いを始めてみるのはいかがでしょうか。

投資の世界で言われる最大のリスクは「なにもしないこと」


以上、SBI証券や楽天証券、マネックス証券などの証券会社ではなく、一般的な銀行口座でも証券口座が作れること、債券や投資信託が始められることについて紹介しました。

もちろん、商品取り扱い数が多いことや取得できる情報量や情報の質など証券会社で口座を開設したほうがメリットは大きいですが、どうしても抵抗感が多くて踏ん切りがつかないという場合は、まずは銀行で証券口座を作るのもアリです。

そして、自分に合っていると感じられれば投資信託や債券を買って投資を始めてみるのもよいでしょう。個別の株式口座ではありませんが、それでも証券口座を作ったことや投資商品を買って、投資を始めたということだけでも大きな進歩です。

別に銀行に証券口座を作ったからといって、他にもう作れなくなるわけではありません。証券口座を作る個数に制限はないのですから。

それよりもなによりも怖いのは、このままなにもアクションせずに稼ぐ機会を失ってしまうことです。投資の世界では「なにもしないことが最大のリスク」と言われます。

まずは、なんでもいいから行動を起こすこと。これによって今までに作られた無意識の壁が壊され、これまでになかった投資の新たな扉が開きます。それをするのに何もスタートを個別投資に固執する必要はないのです。

投信なら最近は100円から始められるものもありますからリスクをほとんど感じずに投資をスタートするのに、よい切り口ともいえるでしょう。

もし証券会社で証券口座が開けて個別投資ができるようになったら、こんなステップでいきましょう。

証券口座が開けたら今度は入金してみる。入金できたら今度は銘柄のページをいろいろと個別に読んでみる。銘柄のページが読めたら今度は購入を検討してみる。そして、個別銘柄を買ってみる。こんなふうに少しずつ一歩一歩、ステップを重ねていきましょう。

こうして少しずつステップを分ければ投資で稼ぐ行動は進めていけます。さぁ、今日からぜひあなたの投資ステップを踏み始めてみてください。