株で儲けるにはまず、株の仕組みを理解する
あなたは、株式投資をしてどれだけお金を儲けたいですか?
1万円でしょうか?10万円でしょうか?それとも100万円、いやもっともっと上?
では、儲けたお金でどんなモノを買いたいですか?どんなサービスを使いますか?
どんなライフスタイルを構築しますか?
あながが株式投資でお金を儲けたい理由はなんですか?
欲しかった憧れの車を買う、マイホームの資金にする、あの別荘を買う、世界中に旅行にいく、あるいは子どものための貯金にする、老後の生活資金を作る…などなど、その理由は人の数だけあると思います。
さて、株で儲ける額や理由がなんであっても、誰もが共通して知っておかなければならないことがあります。
それは、株式投資で儲けを出すための仕組み・原理を知っておくことです。
この仕組み・原理を知っておくことが願望を叶える出発点となります。
この記事では、株式投資でお金を儲ける基礎的な仕組みを解説します。
株価が上下する理由は
まず、ひとつの前提として株の価格は常に上下に動いています。
株価が安くなるときもあれば、高くなるときもあるわけです。
分かりやすい例えを言えば、オークションがあります。
オークションというのは、その商品が欲しい人が買値を提示しあって、一番高値を付けた人が商品を買うことができますよね?
そして、オークションで売られている品物で人気のあるものや限定品など、プレミア価値が付いているものは、値段が高くなっていきますよね。それはなぜだと思いますか?
なぜかといえば、単純に人気があって買いたい人が多いからですね。
オークションで人気の品が出て、それをたくさんの人が欲しいと思うけど、その商品の数に限りがあって、手に入れられる人が少ないのです。
だから、欲しい人が互いになんとか買おうと高値を出し合って競り合って、値段がどんどん上がっていくわけです。
この点は株もオークションも変りがありません。違うのは、出される品が株ということです。
なぜそれだけその商品が欲しいのかというと、その人にとってはそれだけの価値があると感じているからです。
想像してみてください。もしあなたがなにか趣味や好きなことがあって、それに関する限定品や、あるいは普通は手に入らない、今しか買うチャンスがないものあったとしたら、他の買い手と競り合って、多少高値になっても買いませんか?
最近は、インターネットでオークションサービスが当たり前のようになっていますから、このことを実感できる人も多いでしょう。
逆に、人気のないもの、人にとってそれほど価値を感じないものは値段がそんなに上がりません。人気がないから、買い手も少ない。それならば当然、買い手の間で値段を競り合うことが起きないからです。
そしてこの欲しい人が多い状態と欲しい人が少ない・あるいはいないという二つのバランスが株価を大きく左右し、その差を利用してお金を儲けるのが株式投資です。
株式投資は買うだけでなく、売ることが前提でなければならない
前掲した、「買いたい人が多いか少ないか、売りたい人が多いか少ないか」、需要と供給のバランスが関係しています。
需要と供給について具体例をもうひとつ考えましょう。
あなたは普段、スーパーで買物をするとき、商品はどうやって選びますか?
品質を見て、商品の量や大きさを見て、もちろん値札に書かれた値段も見ますよね。
値段を全く見ないで買い物をする人は少ないと思います。
「 今日はキャベツがいつもよりが高い。。やめとこう 」
「 いつもの食パンが50円くらい安くなってる!買っとこう 」
こんな感じで買うものを選んでいる人も多いと思います。
株もこれと同じで、そのときの株価が安くなっているときに買うのがポイントです。
よく株価がどんどん上がっていて勢いがいいと、「 きっと、このまま上がる!」と思って高い値段でも買ってしまう人もいますけど、これはよくありません。
なぜか?上がり続けるなら、安いうちに買っておくのが当たり前と思いますか?
それは、高値で買っても少ない利益しか得られないことが多いからです。
利益が少なくても、トータルでプラスになればいいですが、逆に損することだってあります。
たとえば、昨日まで200円だった牛乳が、テレビで紹介されて人気が出て翌週 500 円 になっていたとしましょう。
牛乳なら高いときに買っても、飲んで終わりなので買ってもいいですけど、株というのはそうはいきません。
なぜでしょう?
株はスーパーで買うたべものと違って、買ったら今度は売らないといけないからです。
基本的に株式銘柄を買う理由は、株価が安いときに買って、買い値がより株価が高くなった時に売って差額で儲けることです。
それゆえに、上がっているからと言って、安易に株を買うのは危険なのです。上がり続けて差額がプラスのときに売れればいいですが、当然下がって逆に損してしまうリスクがあるからです。
商売の原則は、安い値段で仕入れて、高い値段で売るという点です。
高くで買って、安くで売ったら赤字になります。
株も同じで、安いときに買って、高くなったら売るのが基本です。
一般的に株は この差額を狙って儲けを出します。
さて、株式投資で儲けるもっとな基本は株価の差額で儲けることですが、大きく分けて利益を得る手段は3通りになります。次章はその3つを解説していきます。
株でお金を儲ける方法は大きく分けて3通り
株価の安いとき買って、高いときに売って、その差額で儲ける。この方法で儲けたお金のことを株の専門用語で値上がり益 ( キャピタルゲイン )といいます。
これが、まず株式投資でもっとも基本的な儲けの方法です。
株の儲けの二つ目は配当金、配当制度です。
配当金とは、企業が利益を出した時に、資本金の出資者である株主に対して儲けの一部を還元する制度であり、配当金は儲けから分配されるお金です。
配当金は、その年の業績で変動し、配当が増える「増配」や下がる「減配」、あるいは無くなってしまう「無配」もあります。また、配当は必ずあるわけではなく、赤字企業だと配当金がまったくないこともあります。
配当金の受け取りは郵便振替支払通知書という小切手で自宅に送られてくることが普通でしたが、最近は株を買った証券サイトの登録口座や、自分の指定口座に直接振り込んでもらえるサービスもあります。
株の儲けの三つめは株主優待という制度です。
株主優待とは、株を買って資本金を出資してくれた株主に対して、企業がお礼としてなんらかのプレゼントを株主に提供する制度です。
プレゼントの種類は様々ですが多くの場合、企業の関連商品やサービスが贈られます。
たとえば、トマトジュースで有名なカゴメなら自社のトマトジュースの詰め合わせがもらえますし、映画会社の優待なら、映画の無料チケットがもらえたりします。
優待の内容は、企業の業績や方針によって内容が変わったり、場合によっては優待はなくなる場合もあります。また、優待内容は保有している株数、つまりどれだけ出資しているのかによっても変わってきます。
また、株主優待は株をもってさえいればもらえるかというと違い、キチンともらえる条件を満たしている必要があるので優待狙いの人は注意が必要です。具体的には、権利確定日という所定の日までに株を買って、株を保有している必要があります。
以上、まとめると、株で儲けるためには3つの仕組み・原理があるのです。
・株価の差額で儲ける値上がり益 ( キャピタルゲイン )
・株主として利益を受け取る配当益 ( インカムゲイン )
・株主として企業から様々なサービスが受け取れる株主優待