株で稼ぐための日銀短観・経済動向指数の読み方

株式投資と日銀短観・経済動向指数

日本企業の景気の状況と先行き、それに伴う株価の動向を予測するのに、大切な指標があります。

それは、政府が定期的に発表する日銀短観(全国企業短期経済観測調査)と景気動向指数という経済指標です。

この指数はどちらも株で稼いでいく上ではとても大切な指数となります。
経済新聞でもこの用語は頻発します。

両者の違い・読み方を理解し、しっかりと読めるように学んでいきましょう。

日銀短観と株価の関わり

「景気」は日々の株価にもっとも大きな影響を与えるマクロの要素です。
この景気の動向を探る景況感調査に「日銀短観」というものがあります。

日銀短観は正式名称を「全国企業短期経済観測調査」といい、調査月の3月・6月・9月・12月の翌月に、政府の銀行である日本銀行が全体に発表します。

日銀短観の内容は、日本銀行の金融政策担当者が、企業の経営者に景況感を問い、その調査結果をまとめたものです。

企業が自社の業況や経済環境の現状・先行きについてどうみているか、といった項目に加え、売上高や収益、設備投資額といった事業計画の実績・予測値など、企業活動全般にわたる項目について調査しています。

景況感とはこの場合、企業の経営者にとっての現状の景気の善し悪しの印象のことを指します。

日銀短観は、「売上高」「雇用者数」「借入金」といった計数調査のほか「生産」「在庫調査」「設備投資」などの「判断調査」というものが行われ、数多くの経済指標のなかで、信頼度が高く、株式市場に与える影響は大きいものとなっています。

日銀短観は、27業種の約21万社から約1万社を選んで調査票を送り、景気に対する見方などを質問しています。

回収率が毎回100%に近く、経営者の最新の判断が反映されるため、やはり経済指標の中でも注目度が高いものとなっています。

日銀短観と景気動向指数も政府が発表している

日銀短観の次に、もうひとつの重要な指標である「景気動向指数」を解説していきます。

景気動向指数は、生産、雇用など様々な経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合することによって、 景気の現状把握及び将来予測に資するために作成された指標であう。

産業、労働、金融などさまざまな経済活動において、複数の指数動向をもとに算出したものです。

景気動向指数には、景気の予測や現状がどうかの分析に利用されるディフュージョン・インデックス(DI)という指標や、景気動向の大きさ、テンポなどを量的につかめるコンポジット・インデックス(CI)など、いくつもの指数があり、それらは先行系列、一致系列、遅行系列に分かれています。

それぞれの系列の違いは、景気の動きに先行して反応する指標を先行系列、合わせて反応する指標を一致系列、遅れて反応する指数を遅行系列といいます。

また、それぞれの指標から算出された指数を先行指数、一致指数、遅行指数といいます。

例えば、景気が良くなり始めると企業が雇用を増やすため、「新規求人数」が増えます。それは景気に先行して動くので先行指数。

労働需給の面から、労働市場の好不況は景気にほぼ一致して動くので、「有効求人倍率」は一致指数。

景気が良くなると収入が増え、消費が活発化します。逆に、景気が悪くなると収入が減り、消費が減少する「家計消費支出」は、景気に遅行して動くので遅行指数。

このように、さまざまな動きをする採用指数全体を見ることで景気が良くなっているのか悪くなっているのかが分かるのです。