株価を予測するための経済指標の見方と注意点

株価予測のための経済指標


株式市場に影響を与える経済指標は、たくさんあります。

官公庁が発表する「日銀短観」「景気動向指数」「GDP」「消費者物価指数」「完全失業率」「有効求人倍率」などで、いずれも景気の動きを察知するツールとして使えます。

しかし、それらの指標の取扱には注意しなければならない点も多数あります。

それは、ブログでも繰り返し述べてきたように、「株式市場には先見性」があるということです。

たとえば、「完全失業率」や「有効求人倍率」で前回の発表より「いい数字・業績」が発表されたとしましょう。

完全失業率や有効求人倍率の「いい数字・業績」とは、失業率が下がり、企業が人をできるだけ雇用しようとする動きを意味します。

つまりこれが表すことは景気が上向きになり、経済が活発化しそうな動きです。

人の雇用が増えれば、労働者全体の所得も増え、消費増化につながり、結果として企業成績も上昇します。ということは、株価にも好影響が出るはずです。

ところが、「いい数字・業績」が発表された瞬間に、株価がむしろ下落してしまうことも珍しくありません。

株価の市場予測ギャップと株価下落の関係


これってなにが起きたのかというと、発表がでる前に市場が予想していた数値が「もっと良かった」ために生じた現象です。結果に対する期待が大きかったのです。

市場関係者は「良い数値・業績」として、ある程度は具体的な数値を予測していたのに、発表された数値が、その「予測(と期待)」を下回ってしまったため、市場関係者のあいだに失望感が広がり、投資家たちによる「株の失望売り」が膨らんだのです。

そして、株価は大きく下がってしまったのです。

株価予測は市場の「予測」と「発表」のギャップが肝


経済指標の発表をチェックするときは、企業の業績予測と同様、市場がどんな数値を予測していたかを確認しましょう。

証券会社などではこの重要指標の発表を行うと同時に、予測数値も発表しています。
今はどのネット証券もかなり詳細なデータを見やすく、かつ無料で出しているのでそれらも活用していきましょう。

もちろん、予測数値はアナリストや専門家によっても異なるので、一箇所だけでなく、複数のあるいは市場全体の予測平均値なども見ます。その上で、株価の動きを予測していきましょう。

経済指標を見ていくときの大きなポイントは、発表された数値そのものでなく、「予測とどのくらいの差・ギャップがあるのか」が重要です。

なぜかというと、ギャップが大きければ大きいほど、株価の上下の振れ幅も大きくなるからです。

「株は市場に合わせる」という投資家マインドの重要性


もうひとつ、経済指標を見ていくことで重要なことがあります。

それは、株で長期に稼ぎ続けていくには、どんな場面でも「市場の動向や相場に自分が合わせていく」というマインドを忘れないでいることです。

株というのは、市場全体・投資家全体の流れ・心理を読み、その時の売買を決めていきます。
けして、個人の思惑だけでは株価は動いてくれません。

そのことを忘れてしまい、「どうして思い通りにいかないのか」と怒ったり焦ったりすると、無理な投資をして大損することにつながります。

常に相場に合わせて冷静に、その状況に合わせて動きを変えていく。
これが株で長期的に安定して稼ぐのに重要なポイントなのです。