不景気でも株で儲ける

株は不景気だと稼げない?


「株は不景気の時は儲からない、稼げない」、あるいは「不景気の時は株は始めるべきではない」。あなたは株式投資に対してこんなイメージを持っていませんか?だとすれば、それは一つの誤解かも知れません。

確かに景気の悪いときには、人々の財布の紐は固くなり、会社の売上が下がり、その結果として会社の業績が低迷して株価が下がるということはありますし、「景気が悪くては儲からないのでは…」という消極的ムードや消費者の消費マインド(モノやサービスを買おうという消費者の意識、買いたいという意欲)の低下は実際に景気の先行きを不安にさせ、それが景気を実際に悪くさせるということはあります。

しかし、だからといって景気が悪いときは株で稼げないということはありません。不景気でも株で稼いでいる人はたくさんいます。むしろ、不景気だからこそ株価の上がる銘柄だってあるのです。そのひとつの例が、ディフェンシブ銘柄という銘柄です。ディフェンシブ銘柄は不況に強い株なのです。

不況に強いディフェンシブ銘柄の特徴はなんといっても、景気動向に左右されにくい点や、安定的な業種である点です。安定的とはどういうことを指すかというと、この場合は株価が乱高下しにくいということなんです。ディフェンシブ銘柄のディフェンシブという単語は英語のdefensiveであり、defensiveの意味は防衛的な、守備の、防御的な、防御の、守勢などです。

ディフェンシブ銘柄はその名の通り、安定的・守備的な銘柄です。ディフェンシブ銘柄の業種としては、電気やガス、水道などのライフラインや鉄道などの公共交通機関、食料品や薬など全て日常生活になくてはならないもの、必需品、言い換えれば誰もが毎日消費しているものです。

それでは、次章からは不景気と稼げる株の関係、そして不景気でも株価が安定しているディフェンシブ銘柄について詳しく解説していきます。日本株が低迷しているといわれる今、ディフェンシブ銘柄についてきちんと知っておくことは投資家として大きな武器となるでしょう。そしてそれは、あなたがお金を大きく稼ぐチャンスともなるのです。

日経平均株価は景気が良いか悪いかを示す指標



日本には日経平均株価という有名な経済指標があります。これはたいていの新聞・ニュース番組では毎日報道されていますので、株式投資をやる人は意識的にチェックしてみてください。日経平均株価とは、日本経済新聞社が東証一部に上場している企業から、独自の基準で選んだ225銘柄の平均株価のことです。

日経平均株価の歴史についても少し解説します。日経平均株価は1950年9月から、当時は「東証修正平均株価」として、東京証券取引所が算出していましたが、1970年に日経グループが引き継ぎました。現在では日経平均株価は15秒間隔で算出しています。

日経平均株価は新聞やテレビのニュースでは経済情報を伝える際、必ず報道されるほど有名な経済指標ですね。日本の大手225社の平均株価である日経平均株価は、日本株全体の雰囲気がザックリとつかめます。日本中の大手の会社の株価の平均値ですから、なんとなく日本の景気の雰囲気がつかめそうな感じがします。

雰囲気というとふわふわしてますが、日経平均株価が下がれば日本株全体の調子が悪いな、日経平均株価が上がれば日本株の調子はいいな、くらいの感覚で受け止めればいいと思います。

景気の善し悪しに関しても、日経平均株価が高ければ景気がよく、安ければ景気が悪いとざっくりと判断する指標になります。ちなみに、アメリカのダウ平均はザックリ言うと日経平均株価のアメリカ版で、ダウ平均の数字がアメリカ経済の景気の良しあしのひとつの目安となっています。

日経平均株価のポイントをまとめると、

・日本を代表する企業225社の株価の平均である
・1950年から計算されていて、日本経済新聞が発表している
・日経平均株価は、日本の株式市場の調子を判断できる指標である

日経平均株価とは、日本経済新聞社が、日本を代表する企業225社の株価から平均して出す株価であり、このような株価を「株価指数」と呼び、株式市場全体を表す株価として使われます。

不況の時に株価は下がる


日本全体の景気がよい時は日本株は上昇しますし、悪くなると景気は低迷します。日経平均株価の史上最高値は、いわゆるバブルの絶頂点、1989年12月29日に記録した3万8957円です。今ではとても信じられない高値で、その額はもう少しで40000円台に届こうかというところだったのです。今の株価は2万円台前半ですから、その額がいかにすごいものかよくわかるかと思います。

バブル経済のその後は“失われた20年”と呼ばれ、あれほど高かった日経平均株価はどんどんと下がり、2009年のあのリーマン・ショック後にはなんと6994円の値を記録しました。そして2012年の11月からアベノミクス相場がスタートし、2015年8月には株価は2万越えまで復活しました。。

その後、中国やヨーロッパ圏の経済不安などもあり、株価は再び下がって15000円を割り込んでしまいましたが、アメリカの大統領選でドナルド・トランプ氏が当選してから、日本株は再び上昇し始め、2017年8月時点で、20000円付近で推移しています。

日本の景気と日経平均株価は連動している


日経平均株価の上下は日本の景気とほぼ連動していますので、日経平均株価が低いときは、人々は景気が悪いなと肌で感じるし、お買い物も控えて財布のヒモも固くなります。

株価が上がっているときは、世の中全体が浮かれている様子で、高級品の売れ行きもよくなります。実際、バブル景気の時は車も宝石も不動産も、ありとあらゆる商品が飛ぶように売れていました。タクシーなど、ただ手を挙げるだけではつかまらず、1万円札をヒラヒラと振って見せないとつかまらないということもありました。

さらに就職活動も、今の就活生が聞いたらつまらない冗談としか思えないようなことがたくさんありました。例えば、学生の就職活動に採用担当者がわざわざ迎えに来て、さらに会社説明ではリムジンに学生を乗せて、一流レストランで学生を逃がさないようにしていたとか。
内々定になると、学生が他の会社に行かないよう豪華なパーティに呼ばれたり、ディズニーランドに連れて行かされたりして拘束されたとか。あるいは、1日で何社か面接で回るとき、すべての会社が言い値で交通費を出してくれて、さらにお土産をつけてくれる会社もあったとか。

また、こういう時は株を買う人も多く、「株式投資スクール」は受講生も急増し、投資スクールもあちこちで開講されます。

逆にリーマン・ショック後はしばらくの間、会社が倒産したとか、ボーナスカットとか、大量リストラとか、そんな暗いニュースがあふれていて、株を始めようとする人はほとんどいなかったといわれています。

不況に強い株がある


ところが、リーマン・ショックの影響で日本株全体の株価が大きく下がっていたときにもかかわらず、力強く株価の上がった会社がありました。そのひとつが、岡山発祥のディスカウント店を展開する大黒天物産です。

2009年8月に1800円だった株価は、2010年には約3000円と70%近くも上昇しています。
一方、同時期の日経平均株価は10400円から8700円と20%も下がっています。

大黒天物産は日経平均株価はが下げているのにもかかわらず、全く逆の動きをしているのです。景気が悪いからといって、すべての株が下がるわけではなく、不景気だからこそ強い株というのがあるのです。大黒天物産はそのいい例です。

仮に、あなたのお勤めしている会社の業績が振るわず、ボーナスが思ったほど出なかったとしましょう。そんなとき、旅行を控えたり、家電や車、家など大きな買い物をするのはためらうと思いますが、生活必需品はそういうわけにはいきません。また、医薬品などは買い控えるのも難しいものです。電車やバスなどの移動手段もなかなか控えるのは難しいと思います。

ということは、それらの商品を扱う企業は比較的株価が下がりにくく、また大黒天物産のように、景気の悪さを逆手にとって上手に商売をしている会社は、どんどん業績を伸ばし株価があがっていくのです。つまり、不況に強い株、不景気に強い株があるのです。不景気でも儲かる株だってあるのです。

不景気でも株で儲けることはできる


もちろん、景気がよくて全体の相場がよいときの方が当然、利益は取りやすく有利になりますが、経過が悪いから全くダメということではありません。

どんな相場でも株で稼ぐチャンスたくさんあります。不景気でも株で儲ける人はいるのです。

実は、株がいつまで経っても始められない人にはよく見られるひとつの特徴があります。それは景気が悪いから今は株を始めるタイミングではないと考えて始めない人は、景気がよくなったときも、今は株が上がり過ぎていて株を始めるタイミングではないと考えてしまいことです。

それは例えれば、いつまでたっても回っている縄跳びの中に飛び込めないときと同じなのです。どれだけ輪の中に飛び込むタイミングを測って、最高のタイミングを捉えたとしても、ただ眺めているだけでは株の楽しさは味わえないし、もちろん1円もお金は稼げません。

相場のよい・悪いを理屈でアレコレと論じる前に、まずは一歩踏み出してみましょう。投資を始める前にたくさんの本を読んで勉強して、多くの知識を持っている人は大勢います。ヘタをしたら、知識だけなら投資している人より多い場合だってあります。

しかし、それでは絵に描いた餅。知っているだけではお金は一円も儲かりません。それならば多少の損をしてでも投資を実際にしている人の方が良いのです。ここで伝えたいのは、なんでもいいから闇雲に株を始めようということではありません。

いくら知識をためても、相場をじっくり読んでも、始めなければなんの成果にも繋がらないということを伝えたいのです。

不況に強いディフェンシブ銘柄を保有する防衛手段


前述の大黒物産のように不況に強い銘柄を、保有している株のなかに組み込んでおくことは不景気の対策にとても有効です。

株は全体のバランスが大事で、複数の銘柄を保有するときは業界や分野が被らないことが重要です。保有する株が一つの分野に偏ると、その分野・業界全体の株価が低迷したときに、全体で大きなダメージを負ってしまいます。

不景気のときでも比較的株価が低い銘柄はディフェンシブ銘柄とも呼ばれ、生活になくてはならない医薬品や、鉄道や電力などのインフラ系がそれに当たります。

ディフェンシブ銘柄の具体的な銘柄は、
電気:東京電力、中部電力、関西電力、中国電力、東宝電力、九州電力 など
ガス:東京ガス、大阪ガスなど
食料品:日本ハム、アサヒビール、キリンホールディングス、伊藤園など
くすり:武田薬品工業、アステラス製薬、中外製薬、エーザイ、大正製薬など
鉄道:東武鉄道、東京急行電鉄、京浜急行電鉄、小田急電鉄、東日本旅客鉄道、西日本旅客鉄道

これらの銘柄も不景気対策として保有する銘柄の一つとして参考にするとよいでしょう。

不景気でも儲かる株本


最後に不景気でも、いや不景気だからこそ活用したい株式投資の技術を学べる本を紹介します。株式投資を上達する秘訣は、たくさんの投資手法を学び、その中から自分なりの投資理論を最終的に構築することです。ぜひ多くの投資手法を本で学び、不景気でも稼げる投資家を目指してください。

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