不景気でも株は儲けられる

不景気だと株は儲からない?


「株は不景気の時は儲からない、稼げない」あなたは株式投資に対してこんなイメージを持っていませんか?

確かに景気の悪いときには会社の売上が下がり、その結果として業績が低迷して株価が下がるということはありますし、「景気が悪くては儲からないのでは…」という消極的ムードや消費マインドの低下は実際に先行き不安にさせ、それが景気を実際に悪くさせるということはあります。

しかし、だからといって景気が悪いときは株で稼げないということはありません。むしろ、不景気だからこそ株価の上がる銘柄だってあるのです。そのひとつの例が、ディフェンシブ銘柄という銘柄です。

ディフェンシブ銘柄の特徴はなんといっても、景気動向に左右されにくい点や、安定的な業種である点です。

それでは、次章から不景気と儲かる株、稼げる株について解説していきます。

日経平均株価は景気が良いか悪いかを示す指標


日本には日経平均株価という経済指標があります。これはたいていの新聞・ニュース番組では毎日報道されていますので、株式投資をやる人は意識的にチェックしてみてください。

日経平均株価とは、日本経済新聞社が東証一部に上場している企業から、独自の基準で選んだ225銘柄の平均株価のことです。

日経平均株価は1950年9月から、当時は「東証修正平均株価」として、東京証券取引所が算出していましたが、1970年に日経グループが引き継ぎました。現在では15秒間隔で算出しています。

新聞やテレビのニュースでは経済情報を伝える際、必ず報道されるほど有名な経済指標ですね。日本の大手225社の平均株価である日経平均株価は、日本株全体の雰囲気がザックリとつかめます。

雰囲気というとふわふわしてますが、日経平均株価が下がれば日本株全体の調子が悪いな、日経平均株価が上がれば日本株の調子はいいな、くらいの感覚で受け止めればいいと思います。

景気の善し悪しに関しても、日経平均株価が高ければ景気がよく、安ければ景気が悪いとざっくりと判断する指標になります。

日経平均株価のポイントをまとめると、

・日本を代表する企業225社の株価の平均である
・1950年から計算されていて、日本経済新聞が発表している
・日経平均株価は、日本の株式市場の調子を判断できる指標である

日経平均株価とは、日本経済新聞社が、日本を代表する企業225社の株価から平均して出す株価であり、このような株価を「株価指数」と呼び、株式市場全体を表す株価として使われます。

不景気の時に日経平均株価は下がる


日本全体の景気がよい時は日本株は上昇しますし、悪くなると景気は低迷します。

日経平均株価の史上最高値は、いわゆるバブルの絶頂点1989年12月29日に記録した3万8957円です。

その後は“失われた20年”と呼ばれ、日経平均株価はどんどんと下がり、2009年のあのリーマン・ショック後には6994円の値を記録しました。

2012年の11月からアベノミクス相場がスタートし、2015年8月には株価は2万越えまで復活。

その後、中国やヨーロッパ圏の経済不安などもあり、株価は再び下がって15000円を割り込んでしまいましたが、アメリカの大統領選でドナルド・トランプ氏が当選してから、日本株は再び上昇し始め、2017年8月時点で、20000円付近で推移しています。

日本の景気と日経平均株価は連動している


日経平均株価の上下は日本の景気とほぼ連動していますので、日経平均株価が低いときは、人々は景気が悪いなと肌で感じるし、お買い物も控えて財布のヒモも固くなります。

株価が上がっているときは、世の中全体が浮かれている様子で、高級なものの売れ行きもよくなります。

実際、バブル景気の時は車も宝石も不動産もありとあらゆる商品が飛ぶように売れていました。

また、こういう時は、株を買う人も多く、「株式投資スクール」の受講生も急増し、スクールもあちこちで開講されます。

リーマン・ショック後はしばらくの間、会社が倒産したとか、ボーナスカットとか、大量リストラとか、そんな暗いニュースがあふれていて、株を始めようとする人はほとんどいなかったといわれています。

不景気に強い株がある


ところが、リーマン・ショックの影響で日本株全体の株価が大きく下がっていたときにもかかわらず、力強く株価の上がった会社がありました。

そのひとつが、岡山発祥のディスカウント店を展開する大黒天物産です。

2009年8月に1800円だった株価は、2010年には約3000円と70%近くも上昇しています。
一方、同時期の日経平均株価は10400円から8700円と20%も下がっています。

大黒天物産は日経平均株価はが下げているのにもかかわらず、全く逆の動きをしているのです。景気が悪いからといって、すべての株が下がるわけではなく、不景気だからこそ強い株というのがあるのです。

仮に、あなたのお勤めしている会社の業績が振るわず、ボーナスが思ったほど出なかったとしましょう。

そんなとき、旅行を控えたり、家電や車、家など大きな買い物をするのはためらうと思いますが、生活必需品はそういうわけにはいきません。また、医薬品などは買い控えるのも難しいものです。電車やバスなどの移動手段もなかなか控えるのは難しいと思います。

ということは、それらの商品を扱う企業は比較的株価が下がりにくく、また大黒天物産のように、景気の悪さを逆手にとって上手に商売をしている会社は、どんどん業績を伸ばし株価があがっていくのです。

どんな相場でも株で稼ぐことはできる


もちろん、景気がよくて全体の相場がよいときの方が、利益は取りやすく有利になりますが、経過が悪いからダメとうことではありません。

どんな相場でも株で稼ぐチャンスはあります。

景気が悪いから今は株を始めるタイミングではないと考えている人は、景気がよくなったときも今は株が上がり過ぎていて株を始めるタイミングではないと考えてしまいます。

それは例えれば、いつまでたっても回っている縄跳びの中に飛び込めないときと同じなのです。ただ眺めているだけでは株の楽しさは味わえないし、もちろん1円も稼げません。

相場のよい・悪いをアレコレと論じる前に、まずは一歩踏み出してみましょう。

不景気に強いディフェンシブ銘柄を保有する防衛手段


前述の大黒物産のように、不景気に強い銘柄を保有している株のなかに組み込んでおくことは不景気の対策にとても有効です。

株は全体のバランスが大事で、複数の銘柄を保有するときは業界や分野が被らないことが重要です。保有する株が一つの分野に偏ると、その分野・業界全体の株価が低迷したときに、全体で大きなダメージを負ってしまいます。

不景気のときでも比較的株価が低い銘柄はディフェンシブ銘柄とも呼ばれ、生活になくてはならない医薬品や、鉄道や電力などのインフラ系がそれに当たります。

ディフェンシブ銘柄の具体的な銘柄は、
電気:東京電力、中部電力、関西電力、中国電力、東宝電力、九州電力 など
ガス:東京ガス、大阪ガスなど
食料品:日本ハム、アサヒビール、キリンホールディングス、伊藤園など
くすり:武田薬品工業、アステラス製薬、中外製薬、エーザイ、大正製薬など
鉄道:東武鉄道、東京急行電鉄、京浜急行電鉄、小田急電鉄、東日本旅客鉄道、西日本旅客鉄道

これらの銘柄も不景気対策として保有する銘柄の一つとして参考にするとよいでしょう。