高配当で稼げる「高配当株」のポイント解説

高配当株を理解して、稼げる銘柄を増やす


株で稼ぐスタイルには、株価が上がったときに株を売って、その差額で稼ぐ売却益(キャピタルゲイン)のかたち、会社の業績に応じて定期的に出資者の分け前として、株主に分配される配当としての配当益(配当額は業績によって増減します)、そして一定の期間、株式を保有することで得られる株主優待によって利益を得るというスタイルがあります。

配当益と株主優待は、どちらも受け取るには条件があり、配当益なら株を買って株主として認められて一定期間の間株主である必要がありますし、株主優待についても株を買えばすぐにもらえるわけではなく、指定の日までに株を買い、指定の日まで株式を保有して、初めて株主優待を受け取る権利が発生します。

その中でも、業績によって分配される配当額の比率が大きい、つまり配当のもらえる割合が大きい銘柄のことを高配当株と言います。高配当株は、当たれば一回(の配当)で得られる利益が大きいだけでなく、それが長期的に享受できるというメリットがあります。

今回はそんな高配当株についてその特徴や高配当株を買うコツ、注意点を解説していきます。

高配当株とは具体的にどんなものなのか


そもそも、高配当株とは具体的にはどんな株、銘柄を指すのでしょうか?

高配当株とは、ひとことでいうと配当利回りの高い銘柄のことを指します。配当利回りとはどういう意味かというと、株価に対して年間でもらえる配当金の割合を示す指標となります。

配当利回りの計算式としては一株当たりの年間配当金を、現在の株価で割って求めます。
なので式にすると、

配当利回り(%)= (配当金 ÷ 株価 ) ×100

となります。
たとえば、現在株価が1,000円で、配当金が年間10円であった場合、配当利回りは計算する1%(10円÷1,000円)となります。 株式投資をするときは、年間配当金を予想値で計算し、判断材料とすることがひとつのセオリーとなっています。

高配当株の配当利回りに特に基準はありませんが、主に利回りが3%以上のものを指します。 例えば、配当利回り3%の株式であれば、100万円分株式を購入すると、1年で3万円(税引き前)の配当金が受け取れます。

ちなみに高配当株の中では配当利回りが3%は普通で、利回りの高いものでは7%以上になるものもあります。

過去の高配当株の銘柄を紹介


それではここで3つほど高配当株の具体例を紹介します。このデータの配当利回りは各銘柄とも、2018年7月20日の終値で計算しています。

武田薬品工業(4502)
国内製薬会社で首位。直近7兆円弱の巨額買収で値下がりしています。
一株当たり配当金180円で、配当利回り3.81%

JT(2914)
たばこ事業、食品、医薬品を展開。株主優待は自社製品の食品です。
一株あたり配当金150円で配当利回りは5.04%

日本郵政(6178)
日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の持ち株会社です。
一株あたり配当金は50円で配当利回りは4.13%

少額からの投資でも配当金は受け取れる!


実は株主優待はただ株を買えばもらえるかというとそうではなく、単元株といって100株単位、1000株単位以上の購入をしないと受け取れません。
(日本取引所グループは2018年10月までに株式の売買単位を100株に統一する予定です)

ということは、欲しい銘柄の株価にもよりますが、ある程度まとまった資金がないと株式は買えず、株主優待は得られません。例えば狙っている銘柄の現在株価が1000円で優待が500株以上の保有が条件なら、最低でも優待を得るには50万円の資金が必要になります。

一方で、配当金は積立投資や単元未満株などのいわゆる少額投資でも、持っている株数に応じて配当金が受け取れます。

配当金や売却益などの利益が非課税になる「つみたてNISA」は毎月同じ金額で株式を購入することができ、証券会社にもよりますが毎月500円くらいから積立ができます。単元未満株取引は、取り扱いがある証券会社であれば1株から購入できます。ただし、手数料が単元株取引よりも割高ですのでご注意下さい。

例えば、単元未満株取引で、武田薬品工業を20株購入すると、投資金額9万2600円で配当金3600円(税引き前・年間)を受け取れます。

ミニ株や単元未満株サービスの取り扱いはSBI証券やマネックス証券、大和証券、野村証券など多くの証券会社が取り扱っています。

高配当株を買うときの注意点


配当金の金額は保障されているものではありません。なぜなら、配当はその年の会社の利益から出すものなので、業績が赤字や減益になれば当然ゼロ円になる可能性があります(配当が無くなってしまうことを無配といいます)。

ということはやはり、配当金目的で長期に株式を保有する予定であれば、出来るだけ業績・配当実績が安定している会社が良いでしょう。

配当金は、配当金権利月の月末までに株主になっていると受け取れます。

例えば、武田薬品工業の権利月は3月と9月です。そして株主になるには4営業日必要です。営業日とは証券取引所が営業している日で、祝日と土日は営業日に数えません。

たとえば、武田薬品工業の株主に、2018年9月末までになるとしましょう。
そうすると、武田薬品工業の株主として配当金を受け取るには、9月25日までに株式を購入している必要があります。

ちなみに9月末の配当の権利が付かない9月26日の配当落日は配当金分、株価が下がる可能性があります。この値下がりを配当落ちと言います。

高配当株は毎日株価をチェックし、株価が安いときに買うこと


高配当株の配当金が受け取れても、株価が下がってしまうと元本が割れて損してしまいます。そのため、出来るだけ安い株価で購入して、長期的に株式を保有して、株価の上昇とともに配当金を受け取ることが大事です。

これはイケるという高配当株に目をつけたら、今はスマホのアプリやインターネットで気軽に株価を確認することができますので、毎日チェックして、過去の中で出来るだけ安い株価で買いましょう。

株価の下がるタイミングを計っている中で、もしも小さな暴落が市場全体で起こったら、多くの場合どの銘柄も一時的に株価が下がります。そのときは普段より株をずっと安く買うセールチャンスなので買える資金があれば買うのが得策です。

今までの株の歴史を見てみる限り、会社の不祥事や業績低迷など、会社自体に値下がりの原因がない場合は、暴落によって下がった株価は時間とともに必ず回復します。ですから、そのような場合は株を購入したり、もっと買い増したりする絶好のチャンスなのです。

もちろん、株を買い増したりする場合は今後も会社が成長していくか、業績は安定していけそうかを十分にチェックして、買い増す根拠・材料を見つけておくことが大事です。

また、株式を購入するには、当然ながら証券口座がないと買えません。今であれば、株の売却益が通常では20%程度惹かれる税金が非課税になるNISA制度がありますので、証券口座を開設すると同時にNISA口座を開設することもおすすめです。

NISAとつみたてNISA両方を選ぶことはできないので、少額で毎月買っていきたい場合は、つみたてNISAの口座を開設するといいでしょう。

逆に積極的に個別株で利益を出すことが目的なら、売買の頻度も高くなる可能性があるので、NISAを使う前に検討が必要です。NISAは個別株で何度も売買するような投資法には不向きです。