有望株を探すための「業績欄」基本チェックポイント

株式投資における「良い企業」とは?


皆さんに質問です。
みなさんは、「良い企業」とはどんな企業だと思いますか?

大都会の一等地に本社がある有名な会社でしょうか?
人気タレントを起用したCMをバンバン流している会社でしょうか?
社長の発言がユニークで、メディアによく出るような会社でしょうか?
あるいは、聞けば誰もが知っている有名企業でしょうか?

はたまた、日経225銘柄に指定されている企業でしょうか?

あなたは「有名な会社=儲かってる会社」という発想に知らず知らずなってませんか?
実はこういった企業イメージだけで買う株を選ぶのは、自殺行為とも言えます。
どれだけ有名な企業だろうと、企業財務や業績を買う前によく調べることは必要です。
では具体的にどういった点に着目して行けばよいのでしょうか?

少なくとも、その会社の業績が赤字になっていないか?

この業績に関する要素は、会社を分析する上で基本的かつ不可欠な点です。
ここでチェックして引っかかる場合は、その銘柄は買ってはいけないと言えます。

優良な銘柄選びは婚活と同じ


最近は婚活がとても身近になり、参加する人も増えていますよね?投資で株を選ぶことも婚活をするのとよく似ています。

投資において、誰もが知っている企業だからといって、その企業のことを何も調べずに買うのは、「相手がイケメンだから、美人だから結婚する」ということと同じです。

いくら相手がイケメンや美人でも、まったく性格を知らない、表面的な情報だけで結婚が決められますか?

もし結婚して、性格や考え方が全く合わない人だったらどうでしょうか?もう後の祭りになってしまいますよね?

それが株式投資なら、儲けるどころか大損する可能性があります。

どんなに一流と言われる企業でも、名が知られた大企業であっても、その中身は全然利益が出ていなかったり、むしろ赤字続きだったり、借金だらけだったりすることはあります。

それならば、ほとんど知られていなくても、業績が安定していて利益を上げてくれる企業の方が安心できますよね?

銘柄選びでも、婚活でも、よくよく調べてその企業の状態を知ることが銘柄選びで失敗しないコツです。

銘柄を買うときに最低限チェックしておくのは業績


それでは、具体的に最低限これだけは確認しておくポイントを解説していきます。
チェックするポイントは最初に挙げたもの、そう、会社の業績です。
ファンダメンタルズ分析において、業績の見方はとても重要で外せないポイントです。

株で儲けるための最大のコツであり原則は、“いい株”を安く買うことです。では、“いい株”とは、どんな株でしょうか。

それは、利益をしっかり稼ぐ会社の株、これから利益をグングン伸ばしてくれる会社の株です。そうした株は、日常生活や仕事など、自分の身の回りから見つけることができます。

大ヒットしそうな商品を出したり、大人気になりそうなお店をオープンしたりしている企業には、普段から注目しておくといいでしょう。ただ、「○○が流行りそう→この会社は儲かりそう→株を買おう」では早急すぎます。

本当にいい会社なのかどうかは、ちゃんと”数字”で確認することが大切です。確認するのは、会社が発表している業績や資産に関するデータです。

会社の業績については、その会社のホームページでも見ることができますし、証券会社によっては口座開設者に、無料で会社業績の推移がわかるデータを提供しています。たとえば、楽天証券などは詳細なレポートを無料で提供しています

「この事業は面白そう、この会社は伸びそう」と思ったら、まずは会社の業績データをチェックすることが重要です。

儲かる株を見つけるための業績項目4つの見方


会社の業績欄を見ると、たくさんの項目がありますが、ここでは4つに絞って解説します。
4つの項目とは「売上高」「営業利益」「経常利益」「純利益」の4つです。

まず、「売上高」からいきましょう。「売上高」というのは、会社が商品やサービスを売って得た収入の合計金額です。違う表現をすれば、その会社の主な営業活動によって得られた収益のことを表す数値となります。企業会計で用いる収益区分の1つで、単に売上と呼ぶこともあります。

次に「営業利益」です。「営業利益」は、本業から得られた利益です。売上高から本業にかかった経費を差し引いて計算します。

「営業利益」は損益計算書上に表される利益のひとつで、企業が本業で稼いだ利益を表します。売上高から売上原価を差し引いた「売上総利益」から、さらに「販売費および一般管理費(販管費)」を差し引いて計算します。

「経常利益」は、本業を含めて普段行っている活動から得られた利益です。営業利益に、本業以外で普段行っている活動の損益を加減して計算します。

「純利益」とは「税引き後利益」のことであり、「当期純利益」とか単に「利益」ともいいます。経常利益から特別損益(一時的な利益や損失)を加減し、さらに税金を差し引いて残った利益のことです。

本業以外に行っている活動とは、たとえば、お金を借りたり預金したりというような財務活動などです。

株を買うときに大切なのは、今現在において赤字がなく、これから売上高や経常利益(または営業利益)が伸びる見込みのある会社を選ぶことです。売上高や経常利益(または営業利益)がともに安定しているか、上昇傾向にあるなら、良い会社である可能性は高まります。

業績を見るのに特に大事なのはEPSとPERという指標


先に解説した4つの項目の最後、「純利益」は「税引き後利益」とも言います。
税引き後利益は株主のものであり、本来はすべて配当してもらうべきお金です。

この税引き後利益を発行済み株式数で割れば、「1株当たりの税引き後利益」が出ます。これを「1株益(EPS)」といいます。

実はこの1株益は今の株価が割安かどうかを考える上で重要なモノサシになっており、「今の株価が1株益の何倍なのか」(株価収益率=PER)を割り出すのに使われています。

たとえば、今の株価が1000円で1株益が50円ならPERは20倍、株価が500円で1株益が50円ならPERは10倍です。利益の20倍の値段で株を買うのと、10倍の値段で買うのなら10倍のほうが割安ですよね。そういうわけで、PERは数字が低いほど割安ということになります。

会社の業績を分析するときはまず、4つの項目に注目し、それからEPS(一株益)やPER(株価収益率)の数値もチェックしましょう。

業績が良好でも危険な会社もある


ただし、いくら売上高と利益が伸びていても、株を買うのは注意しなければならない「危ない会社」があります。

1つは、売上高が大きく伸びていても利益率が大幅に悪化している会社です。売上高の伸びに比べて利益の伸びがそれに伴っていない場合は、損益面から見てあまり魅力的ではないビジネスを始めてしまっている可能性があります。

もう1つは、売上高と利益がともに増えていても、不動産や新たな設備などを購入するために大きな借金をしてしまっている場合です。こうした場合は今は利益が出ていても、今後事業がうまくいなかくなれば数年後に経営が傾いて借金が返せなくなり、会社が倒産してしまう恐れもあります。

このように、「この会社、儲かりそう!」という会社を見つけたら、まずは「会社の業績」の数字をチェックしましょう。

そして、これからも業績が好調のまま推移しそうなら、株価やPERをチェックしたり、また上記の点をチェックして「危ない会社」でないかを確認してから、その株を買うかどうか判断しましょう。