不人気株狙いは「流動性リスク」に注意!

不人気株と流動性リスク


株式投資には不人気株を買って投資する手法もあります。

知名度が低い不人気株は株価が安いため、投資を始めたくても資金があまりない状態でも買うことができ、それは株式投資の有効な手段ではあります。

その時は業績のふるわず、なかなか買われない不人気株でも、業績が良くなり株価が上がれば大きな利益を得ることも夢ではありません。

しかし、不人気株は不人気であるため株式市場でも買い手が少なく、買ったはいいけどやっぱり売りたいと思っても、市場の買い手がいないと売ることもできなくなって身動きが取れなくなってしまいます。

この、株を売りたくても買い手がつかずにいつまでも売れない、株の流動性がないことを流動性リスクと言います。

不人気株とはなにか?人気株とはなにか?


不人気株は、言い方を変えて表現すれば「割安株」です。投資家から人気がなく買い手が少ないから株価が上がらず、結果として割安に放置されているのです。

それに対し、小型銘柄によくいわれる成長株は、言い方を変えれば「人気株」です。

少し前の人気株といえばバイオ関連、インバウンド、マイナンバー、IOT、ロボット関連などのテーマ株は、人気が高く、株価が割高になっているものもたくさんあります。

テーマ株とはその名の通り、バイオ関連というテーマならバイオ関連企業の銘柄を、マイナンバーというテーマならマイナンバーに関係している会社の銘柄を指します。

これらの会社は、現時点では大きく成長していなくとも時代の流れとともに必ず業績が上がり、株価が上がるだろうと多くの投資家が期待して先行投資した結果、株価が上がって現時点の業績や資産の割に割高になっているのです。

たとえば、東京オリンピック関連の株も、これから東京オリンピック開催に向けて業績の好調が期待されるため、テーマ株として人気があります。オリンピック関連のテーマ株の具体的な業種例としては、オリンピック施設を作るための建設業や道路整備などのインフラサービスが挙げられます。

こうした、これからの成長を期待される人気株がある一方、日本には不人気株も多いです。

不人気株は業績に期待されていないゆえに不人気となっているわけですが中には、「もうだめだ」と思われた経営危機から、立ち直ってくる底力を持った企業が多いのも日本の特徴です。

会社が危機的な状況になると、従業員と経営者が一致団結して構造改革に取り組み、よみがえってくる企業は、結構たくさんあります。

こうした復活の兆しが見えてきた不人気株(割安株)に株価が安いうちに投資すると、高いリターンが得られるのは、こういうパターンです。

株式銘柄には売りたい時に売れないリスクがある


「いまの資産をでっかく増やすにはやっぱり株しかない!」とはいえ、やはり株にもリスクはつきものです。

株価の値下がりによって損することもありますし、持っている株の企業が万が一倒産したら、稼ぐどころか、投資金額はまるごとパー…ということもあり得ます。

念のために補足として書いておきますが、株式会社には株を発行した株主に投じた資金を返済する義務はありません。保有する株式の数によって発言権や議決権の行使はできますが、投資した資金がなくなっても返す義務はないのです。

そのため、たとえ何百、何千万円分の株式を保有していたとしても、会社が倒産すれば一円も帰ってきません。

また株にはさっきお話した「株の流動性リスク」というものもあります。
この場合の流動性とは、「市場での株の売買のしやすさ、換金のしやすさ」という意味です。

たとえば銀行の預金の流動性はどうでしょう?
銀行の普通預金なら、預けていたお金をその気になればいつでも引き出すことができるので、流動性は極めて高いといえます。

その代わりに、何年も預金していても利息はほとんどつかず、資産運用の効率としてはとても効果の少ないものです。流動性リスクが極めて低い代わりにお金が増える可能性も少ないのです。

一方、株は株価が上がればとても大きく稼げる可能性を秘めますが、市場に買い手がいなければ自分の持ち株を売ることができません。とても良いと思った株を買っても、やっぱり売りたいと思っても売れずに、お金に戻すことができないのです。

そして、いつまでも買い手が出ずに株価だけが下がっていけば、それは損失となってしまいます。そう、株は普通預金のようにその流動性が確保されていないのです。

不人気株を買う時には余裕資金を十分に用意する


もちろん、トヨタやソニー、ユニクロのように超有名で出来高(株の取引量)の多い会社の株なら、流動性にはまったく問題なく、売ろうと思えばすぐに売れると思いますが、注目度が低く、出来高のほとんどない株というものもあります。

なかには出来高ゼロ、まったく売買の動きのない日が多々ある、という銘柄もあるのです。
そうした株を売ろうとすれば、買い手が出てきてくれるのをひたすら待たなければなりません。

もし、買い手のいない中で、すぐに売りたいということであれば、かなり安い値で売ることになりそうです。そうなれば当然損失になります。

不人気株の中には掘り出し物も多く、とくにPBRが1倍以下の企業の中に優良企業が埋もれていることも少なくありません。

ですから、不人気株の中から掘り出し物を見つけて投資するという事自体は一つの手段です。

もしそうした不人気株を買う時には、株の流動性リスクも考えて、あえて現金化する必要のない資金で投資するように心がけましょう。

そのためには、たとえ流動性リスクが高くて売買ができなくなっても、資金的に余裕があることが必要です。

ですから、不人気株を買うときは、余裕資金を十分に準備し、長期戦になっても大丈夫!という心構えとリスク管理が必要なのです。

こうした流動性リスク、資金面のリスクを考えれば資金があまりないうちは不人気株には手を出さないということ選択も重要になってきます。

不人気株投資をしないならば、少ない株数でもあるていど成熟して安定している企業の株に投資するほうがよいでしょう。