立会外分売で株を安く買う方法

立会外分売は株のバーゲンセール


通常、株を株式市場から買う時は平日9時〜15時の時間帯で購入するという形式を取ります。
今なら、市場の開いている時間にインターネットで証券サイトから株を購入します。

ちなみに、ネットの株取引が普及する前の株取引は、速記人がリアルタイムで黒板に株価を書いて、更新していき、それを投資家が見て、売買したいタイミングで営業マンに注文をしていました。

取引が終わると、営業マンは株を買った人の家に出向いて紙の株券を渡しました。
だから株券と言うんですね。紙の株は、保管やセキュリティの問題から2009年から廃止され、電子化されました。

そして、電子化をきっかけに株式投資はますます一般にも普及し、株で儲けるチャンスは一気に広がったのです。

話が逸れましたが、今回は株を市場で買う以外の方法、立会外分売制度について解説します。
立会外分売は簡単に言えば、条件付きの株のバーゲンセールと言えます。

通常よりもお得に株が買える制度なので、活用できると儲けるための選択肢もより広がります。

今回は、立会外分売の仕組みと参加方法までしっかり確認していきましょう。

株の立会外分売とは?


立会外分売とは、大株主が所有する株式を時間外に売り出す取引のことです。

大株主は、オーナーであったり、オーナーの資産会社であることもしばしばです。
よくある売り出し理由の一つに『株の流動性を高めて市場の鞍替えを考えている』ことがあげられます。

立会外分売で割引価格で株を販売し、より多くの投資家に株を買ってもらうことで株の流動性を高めることができます。

この「流動性が高い」というのは、売買がいつでも可能で、一度に売買する数量の多さが問題とならない状態のことです。

そして、安く株を売って株主数が増えれば「指定替え」の条件を満たすことができます。
「指定替え」とは株式を公開している市場を変えることです。

たとえば、東証二部から東証一部へと「指定替え」して昇格するには、一定の株主数があることがその条件になっています。指定替えの条件は株主数だけではありませんが、ここでは割愛します。

個人的には立会外分売をする企業は好ましく思います。なぜなら、成長に意欲的なオーナー企業が一段と高みを目指して、この分売をするケースもあるからです。

また、時間外というのは「9時〜15時の通常の取引時間ではない時間」ということです。
立会外分売という言葉は、この通常取引時間外の売買からその言葉がきています。

個人投資家の立会外分売のメリット


立会外分売をする企業側としては、株の流動性を高めるために大株主の株式をさばくために、あるいは株主数を増やすために分売を利用しますが、私たち個人投資家にはどのような影響があるでしょうか。

まず、立会外分売で株を買い付ける場合は、通常取引より割引された値段で買うことが出来ます。
立会外分売では前営業日の終値から平均3%程度、割り引かれた株価で購入することができ、お得です。

さらに立会外分売での購入手数料は、どの証券会社から買っても無料となっています。

そして、立会外分売によって多数の投資家が株主になるため、売りたくても売れないという流動性リスクを軽減することができます。

ここまでですでに3つ、メリットがあります。通常よりも平均3%引きで株を購入できること、流動性リスクが低いこと、そして購入手数料もかからないことです。

これだけでも、立会外分売に参加するメリットは大きいです。

そして、その企業がより上の市場への指定替えが期待できる場合には、割引価格で購入した株を保有しておいて、指定替えの決定をすれば株価が上昇するのを待って売却する、という方法もあります。

これを聞いて立会外分売はお得と感じる方も多いのではないでしょうか。
実際にご自身が良いと思う銘柄で立会外分売の募集があれば、やってみるのも良いでしょう。

立会外分売のデメリット・注意点


いろいろとお得な点が多い立会外分売ですが、デメリット、制限もあります。

まず、立会外分売は必ず買付できるわけではありません。数が限られているため、IPOなどと同様に抽選です。申し込んでも必ず当選するわけではありません。

ただ、IPOや公募(PO)とは異なり、比較的にすぐに抽選結果がわかるので資金の拘束時間も短いです。これも立会外分売の大きなメリットですね。

また立会外分売はどの銘柄でもしているかというとそうではないので、銘柄が選べません。
なんでもいいからといって、銘柄を選ばずに立会外分売で買ってしまうのは危険です。

先ほど書いたように上場によって株価が上がる可能性がありますが、買ったとたんに下がるという可能性ももちろんあります。たとえお得であっても買うときは十分に吟味することは必要です。

また企業が株価の値下がりを予見していて、値下がりする前に早く株を売ってしまおうとして立会外分売をすることもあります。立会外分売を頻繁に繰り返す企業なども注意しましょう。

立会外分売の参加方法と便利なサービス


デメリットもありますが、うまく活用すれば立会外分売はとてもお得な取引と言えますので、今後の選択肢にいれて見るのもよいでしょう。

立会外分売はネット証券であれば、けっこう宣伝しています。

いつ、どの企業がどれくらいの立会外分売をするかは基本的にわかりませんが、人気ナンバーワンのSBI証券は立会外分売のメールお知らせサービスをやっています。

このメールサービスを利用すれば、数日に一度くらいのペースで「ディスカウント価格で株が買える!立会外分売実施!」という立会外分売実施を通知するメールが届きます。

お知らせメールには「銘柄名」「分売実施日」「分売価格」「ディスカウント率」「買付申込数量の限度」「受付期間」など必要な情報が明記されていますので、一目で情報を確認できます。

これなら証券会社のホームページを毎回確認する手間もかからず、早くに立会外分売の情報を集めることができます。

このお知らせサービスはSBI証券の口座を解説すれば、無料で使えるのでぜひ活用してくださいね。