稼げる株は「真のPER」で見つける!

正しいPERでお買い得銘柄を見つけよう


PERは簡単に言えば企業が出している収益に対して、今現在の株価がどのくらい妥当なのか、そして投資家にとって得なのかを測る指標です。

PERはファンダメンタルズ分析の基本であるとともに、投資のプロも使う指標です。
しかし、意外とこのPERの正しい解釈・計算方法を知らない方も多いです。

今回は、PERの正しい解釈と数値の出し方を理解していきましょう。

株式銘柄の真のPERとは


先日はPER(株価収益率)の読み方について、その解釈をわかりにくい「倍」ではなく「何年で投資した金額を回収できるか」という尺度で見るという方法をお伝えしました。
↓前回記事はコチラから見れます↓

 株式投資超入門
株式投資超入門
https://stockx3.com/buy-sell/per/
株式投資の基本を知りたい、始めたい方のための入門ブログです。

前回の復習として、PER(株価収益率)というのは、“会社の利益株価の関係”を表していて、割安性を測ることができる数値です。

一般的に、『PERの値が低ければ低いほど、会社が稼ぐ利益に対して株価が割安である』といえます。計算によって出したPERを使った比較の仕方としてはこれでOKです。

一般的なPERの計算式は
PER(株価収益率)=時価総額÷純利益

となりますが、実は一般的に言われるPERの計算式には、その計算式に当期純利益の数値が使われていて、それによってPERの数値に歪みが生じてしまいます。

そこで、これを防ぐために、PER(株価収益率)の計算には当期純利益ではなく、経常利益を計算式に使う方法を教えていきます。

通常のPERの計算では数値が歪む


まず、PERの一般的な計算式を見てみましょう。
PERの計算式は、

PER(株価収益率)=株価÷ひと株当たりの純利益

という計算式で出します。

しかし、前回話したように当期純利益には「特別損益」という数値が入っています。
特別損益とは、会社の不動産などを売却した時に出る収益です。
これは、本来の企業活動で出るものではなく、その年限りの臨時の収入です。

ということは、経常利益と違って臨時的な収入がプラスされ、PERも歪んでしまうことになります。表面上ではPERが良くても、実は経営成績は良くないということがありえるのです。

株式銘柄の真のPERの求め方

当期純利益をPERの計算式に使うと、計算内容に特別損失も加わることから、PERの数値が歪んでしまう可能性があります。

特別損失とは、火災で建物が焼失したり、土地を原価より安値で売却したりするなど、通常の業務活動とは関係ない、特別な要因により発生した臨時的な損失のことです。

ですから、PERは経常利益から法人税を除いた、「実質純利益」を計算式に使って「真のPER」を求めましょう。

真のPERを求める式は、以下の通りです。

まず、経常利益から法人税の影響を除いた「実質純利益」を求めます。
現在、上場企業に課せられている法人税は35%なので、経常利益に1ー35%の0.65をかけます。これで、法人税分を抜いた実質純利益が求められました。

次に時価総額を、先ほど求めた実質純利益で割ります。
これで、実質純利益で出した「真のPER」を出すことができます。

ですから計算式は、

実質純利益=経常利益×0.65
時価総額÷実質純利益

これで、「真のPER」を求めることができます。

PERは業界・企業分野によっても変わる


PERの補足説明として、業界によって平均のPERは異なります。

これは業界によって成長力や安定力などに違いがあるからです。
特にIT関連の銘柄は成長力期待が強く、PERがとんでもなく高いです(100倍以上のところもザラにあります)。

PERが高すぎる銘柄は、成長がついてこないことがわかった時に、失望からの一斉投げ売りによって株価が急落する恐れがあるので、慣れていない人は避けたほうが無難です。
特にIT関連株は急落の幅が大きいため、要注意です。

ちなみに、東証一部の平均PERは約15倍くらいになっています。これはなぜかというと、東証一部という市場にその理由があります。

東証一部はトヨタ自動車など、十分に成長した成熟企業が集まる市場であり、そうした企業は成熟している分、事業の安定性も高くなります。

そのような優良銘柄には安定性もあるし、今後の業績への期待値も高くなりやすいため、総合的にPERも高くなります。

真のPERで本当のお買い得株を見つける方法


計算式に実質純利益を使えば、一時的な不動産所得などの特別損失の影響を除いた「真のPER」で会社のお買得度を正確に見ることができます。

PERを見る時は当期純利益でなく、実質純利益で出したPERを採用して歪みをなくした数値を見ること。

これがPERを指標として使う大事なポイントです。

そして、真のPERを出せたら、日経平均株価や業種ごとのおおよその平均値であるPER15を目安にして、お買い得度を判断していきましょう。

PERが15より低いならお買い得、高いならその銘柄は株価に対して割高と言えます。