儲かる株主優待の基本

株主優待の基本を知ろう

「株主優待」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。株主優待は、株主優待で生活することで有名な桐谷広人さんがテレビ番組に出演したことで、知名度が大きく高まりました。

株主優待というと、「あくまでオマケ」というイメージが強いと思います。たしかに株式投資の目的は値上がり益や配当を受け取ることによって自分の資産を増やすことですから、たくさんの株主優待をもらったとしてもその銘柄の株価が大きく下落してしまっては元も子もありません。

ですが、株主優待は株価の値上がり・値下がりにも大きく影響するとても重要な投資のファクターです。にもかかわらず、「とりあえず優待だけもらえればそれでいい」という感じで、株主優待を捉える人も多いです。

もちろん、それはそれで一つの考え方としていいのですが、それだけで株を買ってしまうと、思わぬ損をしてしまったり、より大きく儲かる選択肢を逃してしまうこともあります。そこで、今回は株主優待の基本、そして重要な要素を解説していきます。

株主優待銘柄は持っているだけでお得な銘柄でもありますが、優待目当てで始めて株を買った人が、それが投資の最初の一歩に繋げられるという役目もあります。もしあなたがまだ、株を買うことに踏み切れていなかったら、「株主優待目当て」のつもりで株を買うのもアリです。株式投資で一番大事な一歩は、投資の本を読み漁ることでも証券口座をたくさん作ることでもありません。それはもちろん、株を買うことなのですから。

企業の株価を支えているのは株主優待?

そもそも株主優待とはなにか?株主優待を一言で言うとそれは、「企業から出資してくれた株主へのプレゼント」ということになります。ではなぜ企業は株主に優待をプレゼントするのでしょうか?

企業は株主を募るとき、当然「長期的・安定的な株主を増やしたい」と考えています。なぜなら長期的な目線で企業を応援してくれる株主が多いほうが、腰を据えて会社経営に取り組みやすくなるためです。

さて、具体的に優待とはどのようなものかと言いますと、上場企業の株主になった際に『その会社に関係するものや、全く関係のないもの(例えばお米やクオカード・図書券などの商品券)を企業側がくれるシステム』なんです。

業績に応じて株主に分配される『配当金』は、その株を多く持っている人に沢山のお金がいきますが、多くの『株主優待』は、持っている株の多い少ないにかかわらず1単位(100株)持っていれば、大体同じ優待がいただけます。

ですから優待制度は、小額の資金で株を購入する個人投資家にとっても有利なんですよ。ちなみにこの制度は、明治時代に始まった日本特有の制度です。

株価対策としての株主優待

また、株主優待を実施するのは株価対策という側面もあるでしょう。株主優待を目当てに株式を買う人が増えれば、それだけ株価に上昇圧力がかかる(下落圧力が和らぐ)ということになります。具体例をご紹介しましょう。

数年前、日本マクドナルド【2702】の業績が大きく低迷したことを覚えている方も多いのではないでしょうか?期限切れの鶏肉を使っていたことが判明したり、魅力的な商品を打ち出せなかったりしたことで顧客離れを招き、業績は劇的に悪化してしまいました。2014年12月期、2015年12月期の2期連続で売上が大きく落ち込み、計500億円以上の大赤字を計上しました。

原則として企業の業績と株価の値動きは一致します。原則どおりならば日本マクドナルドの株価は大きく下落していたはずです。では実際の株価はどうだったのか?業績が苦しかった時期の株価を見ても、日本マクドナルドの株価はほほ横ばいで推移しており、株価は大きく下落していません。

そしてその後、業績が回復するに連れ株価は大きく上昇しました。この業績が大幅に悪化した時期にも株価が大きく下がらなかった要因こそ、投資家による「株主優待目当ての買い」だと考えています。

日本マクドナルドは、保有株数に応じて自社店舗で使える無料引換券を株主優待にしており、個人投資家からとても人気があります。業績が悪くても株主優待がもらえるなら株を買いたい……と考える投資家が多く、結果的に株価はあまり下がらなかったのでしょう。(もちろん株主優待を出しているから必ず株価が下がらない、ということでは決してありません。)

まだまだある株主優待のメリット

その他にも、株主優待を出す銘柄を保有していることには多くのメリットがあります。まず初心者の投資家が陥りがちな「株価が少しでも上昇したら売ってしまう」ことを防止できます

株価というのは日々値動きするもので、保有していると不安がつきまといます。上昇したら売ってしまいたいというのは仕方のないことです。そんな時にも株主優待をもらえる銘柄であれば、長い期間保有しておく動機づけになりやすいですよね。これが「売りのストッパー」機能として働くわけです。

もう1つ意外と大事なのが、家族を喜ばせられるという点です。投資をしたことがない方からすると、株式投資は「危ないもの・怖いもの」です。でも定期的に株主優待が自宅に届き、優待を使っておいしい食事に行けたり、お米や洗剤、商品券をもらえるなら「なんだか株っていいものなのね」と家族に株式投資をすることが応援してもらいやすくなります。

特に、20代や30代など、子育てや家のローンを抱えながら、大切なお金を投資を使うことは、配偶者にとっては大きな不安でもありますから、投資をする人は、自分だけでなく周りの人の投資に対する理解を得ておくことはとても大事なことでしょう。

この点をおろそかにすると、後でトラブルの元にもなりますから、結婚している人は特に注意が必要でしょう。たとえ、利益が出ていたとしても「今月は○○円株価が上がって利益が出てるから」と言っても、相手には伝わりにくい面があります。その点、株主優待は食事や日用品など相手に「目に見えて投資のメリットが実感できる」という特徴がありますから、とても有効なところです。

このように投資の“オマケ”として考えられやすい株主優待ですが、実はたくさんのメリットがあります。これから株式投資に踏み出そうという方の最初の一歩は、ぜひ株主優待銘柄を検討されてはいかがでしょうか。

優待銘柄の効率の良い選び方

では、具体的にはどんなふうに優待銘柄を探し出し、買う銘柄を決めていけばよいでしょうか?この章ではそのことについて解説していきます。

欲しい優待銘柄を選ぶ場合、様々なサイトに掲載されている株主優待人気ランキングなどを参考にするとお手軽に探すことができます。また、ヤフーファイナンスやみんなの株式などの無料サイトでは、優待内容だけでなく、優待の種類や権利確定日などからも探すことができて便利です。また、投資初心者向けに優待株専門に書かれている本などもあるので、本を買って情報を得ることも良い選択でしょう。

さらに、ネット証券などのスクリーニングツールを使えば、優待利回りや業績、PERなどの投資指標など、より詳しく効率的に検索することができます。ただし、ネット証券会社に口座を持っている必要があります。また、人気の優待投資家のブログやツイッターなど「SNS」も情報収集として有効ですので、積極的に活用しましょう。

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おススメ株主優待銘柄


それでは最後に、おすすめの株主優待銘柄をちょっとご紹介します。

エム・エイチ・グループ(美容サロン・「モッズ・ヘア」)

1単元保有すると、ヘアサロンかオンラインストアで使える優待券が、年に1回もらえます。オンラインストアでは3000円分の買い物ができ、ヘアサロンでは税込3240円の支払いに充当できる優待券です(オンラインストアでは6480円以上、ヘアサロンでは5400円以上の利用が必要)。

ポプラ(コンビニエンスストア)

1単元保有で1000円分の買い物券(500円券2枚)が年に2回送られてきます。年間合計2000円分になりますが、500円券で有効期限も1年と長いので使い勝手もマル。

中国地方に多く店舗が展開されているため、近くに店舗がない場合は、優待券を返信用封筒に入れて送付すれば、優待券と同等額のオリジナル菓子珍味セットがもらえます。

シダックス(カラオケ店)
1単元保有で年に1回、全国のレストランカラオケ・シダックスルームで使える540円分の優待券が5枚もらえます。合計2700円になりますから、カラオケが好きな人にはいい優待です。あるいは、2000円相当の自社グループ製品と引き換えることもできます。

ビジョナリーホールディングス(メガネスーパー)
メガネスーパーなどを運営するビジョナリーホールディングスは、1単元保有で年に2回、30%割引の優待券が1枚と2万円相当のメガネレンズ仕立券(1万円券が2枚)がもらえます。

割引優待券をのぞいても、メガネレンズ仕立券が年に4万円分もらえると考えると、利回りは400%超。超お買い得です。この券を使って、私の友人が、何人も新たなメガネを作りました。

ビーアールホールディングス(建設業)
クオカードをゲットできる企業としては、このビーアールホールディングスがおすすめです。ここは地方のインフラ事業に関わる建設業を主力としているため、優待には自社製品は向かず、クオカードを用いています。1単元保有で500円分のクオカードが年に2回送られてきます。

テンアライド(居酒屋)
天狗をはじめとした居酒屋を経営しているテンアライドは、1単元保有で1000円分の飲食券(500円券2枚)が年に2回もらえます。年間合計2000円分です。

トーソー(カーテンレールやブラインドのメーカー)
トーソーの優待は、ギフトカタログに掲載された品から好きなものを選べるタイプです。1単元保有で1000円相当の品から選べます。食品なども含まれており、選択の自由度が非常に高くなります。

フジ日本精糖(砂糖の製造販売)
フジ日本精糖は、2015年に優待を新設した企業です。1単元保有で自社製品の詰め合わせがもらえます。普段からお菓子をよくつくる家庭なら、とてもいい優待となるでしょう。

秀英予備校(学習塾)
ここは、1単元保有で500円の図書カードが年に2回送られてきます。ちなみに、ここに紹介した銘柄は、配当なども含めた利回りでも有利なものが多くなっています。とくにエム・エイチ・グループ、シダックス、ビーアールホールディングス、秀英予備校は配当金が高く、利回りを押し上げています。