株主優待で稼ぐための注意点

優待株と株価


前回記事で、株主優待を受け取るときには「権利付き最終日」までに株を買っておき、それを最終日まで保持しておくことが必要と書きました。

今回も、株主優待と権利付き最終日、そして株価との関連について話していきます。

前回は少しだけ、優待株と株価について書きましたが、今回は権利付き最終日と株価についてより焦点を当てていきます。

優待株の権利付き最終日と株価


あまり知られていないことですが、株主優待をもらうために、長期間その株を保有しておく必要はありません。

たとえば、あなたが権利付き最終日に目当ての優待株を買い、それを翌日に売ったとしても、権利確定日にだけ、株主であれば優待も配当も受ける権利がちゃんと得られます。

株主優待という制度は、あくまでその日までに株主であればもらえるので、株のテクニックがなくても、初めての人でも株主優待を狙うのは簡単です。

だからこそ、優待株専門の雑誌も多くあり、売れているのです。

そうした本を買う人の中には、ごく短期間だけ優待株を狙う株をやるという人も少なくありません。優待株のために購入スケジュールを立てる人もいます。

株主優待は、株価のわりにもらえる内容がお得なものも多いので、株をやる人にとっては非常に魅力的な制度あることは間違いありません。

しかし、これには注意も必要なのです。

優待株の株価高騰


ご存知のように、株というものはその株が欲しい人がいれば、売値が高くても買いたい人がたくさんでてきます。

そして高くても買いたい人がたくさんいれば、人よりお金を出してなんとか買おうとして、株価がどんどん上がっていきます。

そうやって、欲しい人たちが買い値を上げていくことで、どんどん株価は上がっていくのです。それが株価が上がる仕組みです。

では、優待株の株価が上がるとしたら、その要因はなんでしょうか?
その答えは、優待株の優待がもらえることが決まる日である、権利付き最終日の接近です。

前述のとおり、株主優待は権利付き最終日にさえ持っていればいいので、優待狙いの人は、当然、その日までに買おうとします。

すると、同じことを多くの人がするので株を買いたい人が集中します。
ということは株価がどんどん上がっていくわけです。

こういう背景のもとで、優待株の株価は権利付き最終日が近づく数日前から急上昇します。

ここで、もしあなたが優待を狙って権利付き最終日ギリギリに買ったとします。
この時の株価は普通より大きく上昇しているので、ずいぶん割高で買ってしまったことになってしまいます。

株主優待の権利落ち日


それでも、「いつもより高く買ったけど、優待はもらえるんだからまぁいいや」と思うと、ここに落とし穴があります。

優待が欲しくて株を買った多くの人は、権利さえ確定したら「ものこの株は用なし」としてすぐ株を売ってしまいます。

優待株狙いの人たちは、配当や株価の含み益を狙った長期的な投資ではないですから、これは当然といえば当然の流れですね。

買う時はみんなが欲しいから急上昇していた株価、この時はどうなるでしょう?

そう、みんなが売りたいからどんどん値下がりしてあっという間に株価が大幅に下落します。
一般的に、この時は優待や配当の金額分だけ下落することが多いです。

権利付き最終日の翌日を「権利落ち日」と言いますが、この「権利落ち日」に株価が大きく下がるのです。

優待をもらえて「用なし」になった人たちが、株を一斉に売りに走るからですね。こうすると結局、優待価値と株の買値がよくてトントン、ひどいと優待内容より下落幅が大きくて、逆に損してしまうこともあります。

どうしても、優待品が欲しい場合は最終日でなく、前から注目して安値の時に買い、優待権利が確定したら、権利落ち日にすぐ売ってしまいましょう。

こうすれば、より低い費用で優待を得ることができます。

実は株主優待を狙う時は、思っているよりも計画的な売買が必要なのです。