株で稼げる会社四季報の活用法

会社四季報は稼ぐ投資家のバイブル


株式投資家にとってバイブルといわれるツールがあります。それは東洋経済新報社から出版されている会社四季報という本です。会社四季報は、上場銘柄の情報が単に乗っているだけでなく、東洋経済新報社の社員独自の分析による解説も載っている、全ての投資家にとって欠かせない情報ツールなのです。

会社四季報は二二六事件のあった1936年に創刊された、長い歴史を持つ雑誌です。全上場企業を網羅し、各企業のプロフィールや株式にかかわるデータ、そして業績予想が詳細に紹介されています。100人以上の業界記者を擁し、そのコメントや予想には会社四季報のオリジナリティが反映されているのも特徴です。また業績予想が2期先まで公表されているのも魅力です

長期に渡って株で稼ぎ続けている個人投資家の多くが、この会社四季報を愛読していると言われています。

四季報は競馬新聞と似ている!?


競馬新聞のレースの欄を見ると、馬ごとの詳細なデータや戦績、そして専門家の予想が載っていますよね。そして各社の競馬新聞の一番の違いは「誰が予想しているか」です。ギャンブルでありレジャーでもある競馬と、株式投資を全く同列に語ることはできませんが、ある面では四季報は競馬新聞に似ているとも言えます。

会社四季報でも、客観的なデータの部分は、企業の発表やアンケートが基本になるので共通ですが、業績の評価や予想などは記者やアナリストが取材を通して行うもの。評価や予想には、その雑誌の特徴や独自性が表れます。

つまり四季報を読むことはただのデータブックを読むことだけではなく「その本オリジナルの評価」も読めるということです。1冊の本の中で同業他社を比較するのも大切ですが、同じ会社を別の本がどのように評価しているのかを見るのも面白いものです。詳細なデータを読み解き、俯瞰して未来を見通さなければいけない場合「四季報」という形態はとても便利なものなのです。データを読み解くことに慣れないうちでも「ここの専門家がどんな予想をつけているか」や「どんなコメントをしているか」だけでも読んでみると興味深いものです。

会社四季報は小型株銘柄の宝庫


なぜ、個人投資家は会社四季報を愛読するのでしょうか?それは、個人投資家に有利な小型株の情報がまとめて得られるツールだからです。以前にも触れましたが、トヨタ自動車やソフトバンクのように時価総額の大きな大型株の情報は、機関投資家と呼ばれるプロがあらゆる手段を講じて収集・分析しています。

いくら情報がオープンになった時代とはいえ、プロの持つ情報量とわたしたち個人投資家が得られる情報量には圧倒的な差があります。ですから、単に情報量だけでは機関投資家には太刀打ちできません。個人投資家と機関投資家とはまさに情報戦となるので、わたしたち個人投資家があっけなく負けてしまうのは目に見えているのです。

それに対して、時価総額が500億円以下の小型株になるとプロはいちいち分析などしていませんから、個人投資家にとっては会社四季報に出てくる小型株の情報がとても大切になってくるのです。

個人投資家にとって重要な小型株とはなにか


小型株とは、「時価総額の比較的小さな銘柄」のことを言います。時価総額は、企業を丸ごと買うと仮定した場合に必要だとされる金額のことで下記の公式により算出されます。

・時価総額=発行済み株式数×株価

発行済み株式数は企業が既に発行している株式の総数のことを指します。例えば、株価100円の企業の発行済み株式数が100万株だった場合には時価総額は1億円になります。

例えば日本を代表する企業であるトヨタ(7203)の時価総額が21兆2706億円(2018年10月29日時点)となりますので、超大型株ですね、一方で最も小型の企業は、4億円4900万円のインサイト(2172)と言う企業があります。小型の企業は地方の証券取引所や東証2部、マザーズなど取引で扱われている銘柄が多いです。

一般的な基準としては時価総額が数十億円から数百億円程度の銘柄が小型株だと把握しておけばよいでしょう。

会社四季報で稼ぐ裏技テクニック


会社四季報は名前の通り、年に4回(3月=春号、6月=夏号、9月=秋号、12月=新春号)と発売されています。

ここでちょっと裏技的なことを紹介します。四季報は個人名義で定期購読すれば発売日の前日の宅急便で届けられます。届いたら、その日のうちに掲載されている約3500銘柄すベてに目を通して、翌日の朝イチで良さそうな株を買ってしまうのです。

そうすれば、発売日に書店で四季報を買う人よりも、一足先に優良株を買えるわけです。最近は、ネット版の会社四季報オンラインで有料会員になれば、紙の会社四季報を待たずとも更新情報が見られるため、かつてほど有利ではありませんが、それでもこの方法は有効なテクニックです。

会社四季報の全銘柄に目を通す理由


証券会社サイトなどのツールを使ってスクリーニングすれば、自分の探して条件の銘柄を効率よく見つけることができます。わたしもときどき、「スクリーニングではけないのですか?」という質問を受けます。それももちろんアリなのですが、会社四季報で全銘柄に目を通すことで、今まで自分の興味の範囲内になかった素晴らしい銘柄に出会うことができるのです。それが、四季報の全銘柄に目を通すメリットです。

例えるならば、スクリーニング機能で見つけるのは、Amazonで本を買うような感じです。最初からある程度はテーマが決まっていて、スピーディに欲しい本が見つけられます。それに対して、会社四季報で株を見つけるのは本屋さんで本を買う感じです。店内をそれとなくブラブラしていろんな本を物色していて、面白そうな本にふと出会う。そんな感じです。

今まで知らなかった分野や会社について知って自分の世界が広がること、それも株式投資の魅力のひとつなのです。