稼げる投資脳が見につく株ノート術

投資で結果を出す人は、株ノートを書いている


「株はマメな人ほど結果が出るし、投資成績も安定している」
これは、わたしだけでなく、わたしの周りの投資家の間でも一致する見解です。

株を始めて、比較的短期間で結果を出している人の中にも、丁寧に日々売買などの投資の記録を付けている人がいて、そういう人はやはり良い結果を出しています。そうした人たちが書いているものこそ、株ノートなのです。

かくいうわたしも、これまでにいろんな方法で自分なりに、株式投資の記録をしようと試みてきました。

年に4回発行される会社四季報や各決算の数字、経済ニュースの記録など、自分の気になる投資情報を紙のノートにまとめて、ときにはグラフを作ってみたりもしていました。それが私の株ノートの初期型です。

ただ、それだと出先で思いついたアイデアや気付きなどを書けない(紙の投資ノートは家に置いていた)ので、エバーノートというアプリでクラウド管理をしてみました。

エバーノートは気になるニュース記事を貼り付けてかんたんに保存したり、保存スペースを気にせずに自由に書き足していけるのですが、あまり長続きはしませんでした。

というのも、アプリを使うことは他の用事で別のアプリも使うし、投資のアプリも使っていたので、売買の回数が増えると記録アプリを立ち上げるのがだんだんと面倒になったのでした。

それに、デジタルで文字を打ち込むというスタイルは、自分の手を使って、自分の残したいニュアンスを表現できないという大きな制約を生じることも理由でした。

アイデア出しや気付きを深めるのに、手で文字や図を書くというのは非常に重要なことで、わたしもそれによって大きな成長を得ました。それゆえ最終的には紙に書く株ノートに落ち着いたわけです。

アイデア・ひらめきの共通点はノートを取ること?


ノートを取って成長やひらめき、アイデアを促す有効性は、多くの天才と呼ばれる偉人の行動を通じて実証されています。

蓄音機や白熱電球、映写機など、 84歳の生涯で1,300もの発明品を生み出した「発明王」であり、1,000以上の特許を持っていたトーマス・エジソンは、生涯でなんと300万枚のメモや手紙を残しています。

その分量は、大学ノートにおきかえると3500冊。1年で100冊(3、4日で1冊)書いたとしても35年かかります。

エジソンは彼の憧れたレオナルド・ダ・ビィンチに憧れて、メモ・ノートを取るようになりました。

レオナルド・ダ・ヴィンチは「万能の天才」と呼ばれ、音楽、建築、数学、幾何学、解剖学、生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、光学、力学、土木工学など様々な分野に顕著な業績と手稿を残しました。

そのレオナルド・ダ・ビィンチもまた、40年間、毎日メモを取り続け生涯で1万枚以上のアイデアメモ(手稿)を記しました。

余談ですが、エジソンは晩年には、霊界通信機など少し変わった研究もしていましたがご存知でしたか?

またイギリスの科学雑誌「ネイチャー」によると、「20世紀最高の物理学者」や「現代物理学の父」等と評され、それまでの物理学の認識を根本から変えるという偉業を成し遂げた、アルバート・アインシュタインもまた、生涯で1万4500通以上の手紙を書いていました。

紙のノートに手を動かして絵や文字を書くことは、脳を刺激し非常に活性化させるのでしょう。そして投資ノートを書けば誰でも、その恩恵を株式投資にも活かすことができるのです。

株ノートは大学ノートが続けやすくて便利


EvernoteやKeepなどデジタル媒体のノートは記録が沢山できるし、いつでもどこでもすぐ残せて便利だけど、長続きはしなかったのです。

では、そんなわたしが今はどんなふうに株ノートを書いて管理しているかというと、どこにでも売っている大学ノートを使っているのです。

結局のところ、これが一番続けられるし、紙ならあとからサッと見返しやすいという結論に至りました。それに、俯瞰して眺められることも紙で株ノートをつける利点です。

それにやはり、手を動かして書いた記録は。記憶に残りやすく、気づきやアイデアが生まれやすいというメリットがあります。

おまけに紙のノートならほとんどお金もかからないし、出先でノートがいっぱいになっても、すぐにコンビニなどで安価で手に入るというのも続けやすい大きなポイントです。

株ノートに書く投資記録のポイント


さて、具体的に株ノートには何を書くとよいでしょうか?
これは皆さんがいちばん気になるところだと思います。

人によって書く内容・ルールは違っていいと思いますが、わたしが書く株ノートの内容は実はこれだけです。

・気になる銘柄
・売買した銘柄名とその日付、株価
・反省点や気付き、アイデア
・その日の日経平均株価(これのみ毎日)

ノートというと、あれこれ書かないといけないと感じて億劫になりますが、基本的には売買したときだけなので、ほとんど負担にはなりません。

ただひとつだけ、株ノートに毎日書くことがあって、その日の日経平均株価を記録します。
日経平均株価なので正確には、株取引のある平日のみですね。実際は週に5日間です。

なぜ毎日の日経平均株価を記録するかというと、株ノートを見返すきっかけづくりです。
書いたときにふと、ノートを見返して気づくことがあればいいなということです。
いわばこれは、株ノートを見返すための仕組みです。

日経平均株価自体はあとで分析する目的があるわけではないので、万一記録し忘れたらそれはそれで構いません。それくらいのゆるい感覚で書いています。

特に株を始めたばかりの頃は、いろいろと疑問に思ったり、失敗したり後悔して感情が大きく揺れることも多いはずです。


そういう感情的なこともどんどんとノートに書きます。
なぜ書くのかというと、書いて可視化して、自分の客観的に見ることで冷静になれるからです。冷静になれば新しい気づきも得られるし、無謀な行動も減らすことができます。

そういうことこそ株ノートに記録しておき、ときどきパラパラと見返すだけでも、同じ過ちを繰り返すことを避けられます。

株を1年、2年と続けていると上達も見えてきます。なぜその銘柄を買って、なぜ売ったのかを簡潔にでも記録しておくと、昔売った株をまた買い直そうと思ったときも非常に参考になります。

「そうだこの株のここが気になって売りにしたんだった」と思いだして、もしかしたら買い直すのをやめるかも知れませんし、逆にそのときに気になっていたところが改善されていたら、積極的に買い戻す強い根拠になるかも知れません。

株ノートは大仰に考えず、日記みたいなものと捉えてください。
だからこそ、使うノートもごく普通の大学ノートがいいのです。

株ノートが習慣として定着して、自分なりのノートスタイルや好みが見えてきたら、どんどん変えていけばいいのです。

株ノートをつけると投資のアイデアも深まる


株ノートを書くことにはもうひとつ、とても大事な効果があります。

人間は考えることで新しいアイデアを作ることができますが、その思考を頭の中に溜めたままでは、せっかくのアイデアが熟成されません。

しかし、頭に中にある気付きやアイデアを人に話したり、紙に書いたりして外に出して客観視すると、不思議とアイデアは熟成されます。

人に話すことでも気づきやアイデアは深まりますが、投資の話は誰かれ構わずとはいきません。でも株ノートがあればその心配はありません。

あなたの好きなだけ、好きなタイミングで、好きな内容が書けます。そしてその自由度もまた思考の枠組みを外して拡げてくれます。

株ノートを書くことは、日々の感情の整理・客観視という点でも役立ちますが、アイデア出しという点でも株ノートは非常に有効なのです。

株ノートを書き続けたら、投資脳はもっと発達して、より稼げる投資家になっていくのです。
ただ稼げるだけでなく、そこから自分なりの投資の楽しさも見出せます。

最初は一日に一行だけ書いてみることからでも十分なので、株ノートをぜひ毎日の習慣にしておくと良いでしょう。