投資を始めるには元手が不可欠
お金にまつわる能力というのは多岐にわたります。
お金を貯める能力、使う能力、増やす能力、管理する能力。
投資をする上でまず必要なのはなんといっても貯める能力です。
これは稼ぐ能力と相関性は実はありません。
実際、年収1000万以上で貯金がまったくない人もいれば、年収200万円程度でしっかり蓄えている人もいます。
大事なのは、自分でお金をコントロールする能力です。
収入が少ないのでお金が貯まらないというのは、残念ながら言い訳にはできないのです。
わたしの知り合いは外食も極力控え、無駄な買い物もできるだけしないようにしていて、彼の資産額は30代前半でなんと数千万円。
彼いわく、「自分の収入がこれから劇的に増えていくことはないと思って、割と早くから投資を始めました。最初はキツかったけど、1000万円を超えると景色が変わってきました」ということです。
これは本当にそのとおりなのです。
雪だるまの作り方を知ってますか?雪だるまは、最初の芯を作るのが一番大変で、それさえできればあとは転がすほどにどんどんと大きくなります。
お金の節約もそれと同じです。貯めるのに最初が一番キツくて、ある程度貯まってくると加速度がついて面白いように貯まっていきます。
お金が貯まる仕組みを作って投資資金を貯める
元手がゼロ円では株式投資はできません。こればかりは諦めて貯める能力を身につける努力をしましょう。
とはいえ、特別な訓練や才能などはもちろん要りません。とてもかんたんな作業です。
お金が貯まる仕組みさえ作ってしまえば、あとは簡単に貯められます。
貯金が苦手な人は、たいていお金が余ったら貯金しようと考えますが、それではなかなか貯まりません。
お金はあればあるだけ使ってしまうのが人情で、これは仕方ないことです。余るなんて奇跡はなかなか起こりません。ですから、使う前に貯めるお金は別枠に除いてしまうのです。
“スイング積立”で株の投資資金を貯める方法
具体的に投資資金を貯める方法は、あらかじめ指定した日に一定額を積み立てる“スイング積立”を利用します。スイングとは、振替を意味します。
これはたいていどの銀行でも使える仕組みです。
たとえば、給料日が25日だとしたら、翌日の26日に3万円と指定しておけば、自動的に普通預金の口座から積立用の口座に3万円スイング(振替)してくれます。
自分の意志で毎月定額を積み立てるのは、貯金が苦手な人にとってはとても難しいものです。
しかし、スイング積立を使えば、自分がお金を下ろす前に、勝手に貯金したいお金をスイングしてくれるので、自分の意志とは関係なく貯金できます。
株は資金が多いほうが稼ぐのに有利
投入できる資金が多ければそれだけ、たくさんの株数を保有することができます。
また、有望な銘柄を複数保有して、リスクバランスを取ることもやりやすくなります。
投資で稼ぐには、かけられるお金は多ければ多いほど有利になります。
ですから、今のうちに投資のための資金を貯金する能力は育てておくと良いでしょう。