株で儲けるのに目標は立てたほうが良い?

株で儲けることと目標設定について


どんなことにしても、明確で具体的な目標を立てることは重要だと言われますが、株式投資でお金を儲ける場合もそれは当てはまるでしょうか?

結論から言うと、それは必ずしも当てはまるとも言えません。なぜなら、株で稼ぐということは、単純に個人の努力のみでは成立しないからです。

投資家は常に株式相場の大波に揺られ、株価の上下動のなかにあって、その中で売買に適したタイミングを測って投資の利益を生み出します。

株価が大きく下がるとき、株価が大きく上がるときはどのタイミングでやってきて、下がりきるタイミングはいつなのか、上がりきるタイミングはいつなのか、それをできる限り測ろうとします。

このことをうまく実行していく、つまり株価の行方を読んで売買し、利益を出して勝ち続けるには相場は自分の個人的な希望で動くものではなく、自分が相場について合わせて行動していくということを理解しなければなりません。

このことを知らないがために、思うように結果が出せない、負けて損をしたと感情的になってさらに悪手を打ち、結果として株式市場から退場を余儀なくされたケースは後を絶ちません。

そんなケースを未然に避けるために、今日は株式投資で具体的な目標を立てることと相場との付き合いかた・考え方について書いていきます。

このことを理解しておけば、株式相場の強い荒波にさらされても、ひるまず落ち着いて、どっしりと投資に構えることができるようになります。

また、そうなればこそ投資の奥深さもわかり、単純にお金を儲けること以上の楽しみを得ることを見つられるのではないかと思います。

株式投資で目標を立てることはいいことか?


株式投資を始めるとき、初めに「毎月○○万円稼ぐ」とか、「年収○○○○万になる」という目標を決める人は少なくありません。

確かに、具体的で明確な目標があれば、イメージも膨らんでやる気が出るでしょう。
そして多くの場合、この方法は効果的に機能します。

しかし、実際の株式投資では自分の思うように利益が出ず、損をするときは必ず出てきます。むしろそのような場合は少なくありません。

本来、投資とは多少なりとも損失は出ても、最終的にプラスになればその投資は立派な成功と言えます。

そのことを知らないで、失敗と損失が続けば嫌になって、株自体を止めてしまうことも少なくありません。

例えば、「毎月コンスタントに〇万円」稼ぎたいという欲があると、株価が2%下げただけでも損するのが怖くて売ってしまうことがあります。

このような負けパターンが連続すると、今度は株価が上がった時に、「下がらないうちに早く売ってしまおう」とあまり利益がのらないうちに売ってしまいます。

最初に買い値の10%まで上がったら売ることを目標としていたのに、そのルールが守れなくて損してしまいます。

このように目標を安易に定めてしまうと、その目標に振りまわされて、売買ルールを守れなくなってしまうのです。

これが、株式投資において具体的な数字を目標として設定することが必ずしもよいとは言えないゆえんです。そう、投資はなかなかコンスタントに決まった成果は出にくい側面を持っています。

それがなぜかと言えば、株式投資とは株式相場の上に成り立ち、それはいち個人の都合で動くものではないからです。

そのことについて、次章ではより詳しく見ていきましょう。

株で儲けるには相場についていくこと


個人としての目標利益を先に決めても、その目標はなかなか達成できません。
なぜなら、株の利益は自分ではなく相場が決めるからです。

これがモノを人に売る場合であるなら、ひと月で○個商品が売れて、経費が〇円以下なら目標利益が達成できるとわかって、実際に達成できます。

しかし株は、そうはいかないのです。いつどれだけの人が、どの程度の値段で、どのくらいの株を売り買いするかわからない。それもそんな変動が毎日起こるわけです。

それが株式相場です。

そのわからない部分を、企業の中身をしっかり見たり、業績状況を分析したり、関連ニュースをチェックしたり、世界経済の動きを見たり、株価チャートを観察することで、少しでも予測していくのです。

株価の値上がりや値下がりの具体的なタイミングは誰にもわかりませんが、「この状況ならそろそろ上がるな、下がりそうだな」という対策を立てて早め早めに対策を立てることはできます。

このような行動が相場の動きを読み、相場に自分がついていこうと動きです。

株式投資で目標を立てるときの心構え


株式投資は株式相場の流れの中で投資家がついていくものであり、個人と希望で動くわけではない。それが株式投資で生き残っていくために必要な心構えです。

そうはいってもやはり具体的な目標が立てたい、そのほうがモチベーションも上がるという人もいるでしょう。人間は、先のことよりも目の前の具体的なゴールのほうが力を発揮します。それも確かに事実です。

ではどうしたらいいか?

この場合、具体的な目標を立てても構わないとわたしは思います。ただし、一つだけ頭に入れておかなければなりません。それが前掲のような株式相場と投資家の関係の正しい理解です。

相場は個人の思うとおりには動かない。だから目標の株価が思うとおりに展開しなくとも、決めた金額目標を達成できなくとも、そのことにそれほど固執する必要はない。

このことが分かっていれば、損失が出ていても目標が達成できなくても冷静で柔軟な判断と行動ができます。