株で稼ぐにはコツコツ続けること

株で稼げる人は“コツコツ投資型”


書店に行くと株式投資の本はたくさんあります。
そして、それらの本を眺めてみると、「2年で◯円稼ぐ投資法」とか「ゼロから◯円稼いだ投資法」など、短期間で大儲けする派手なタイトルの本が目立ちます。

株で1億円以上の資産を築いた人を“億り人”と呼びますが、そういった“億り人”の華やかな投資法を紹介する本が人気を集めているようです。

タイトルだけを見れば、1億円以上の利益を株で出すのは「誰にでも」「かんたんに」できるような印象を受けますが、実際にその通りに実践できるかというとなかなかできないでしょう。

できているなら今頃多くの人が“億り人”となり、投資の本だってそれほど増えないかもしれません。

先日知人が、ある著名な億トレーダーの「10倍株投資術」をうたったセミナーに参加しました。

知人の話を聞くと、90分のセミナーで繰り返し言われたことは「初動で買って、暴落前に利確すべし」ということだそうです。初動というのは、暴騰したら必ず暴落も訪れるので、その前に株を売り抜けろというのです。

その方は「初動で100万バンと突っ込んで数倍に上がったところで売る。それを何回か繰り返せばすぐに1億円になる」と言います。

理屈で言えば確かにその通りなのですが、上場している日本株3500銘柄の中から、10倍に上がる銘柄を瞬時に判断し、しかも躊躇なく大金を投じるのはなかなかハードルが高いです。

「このトレード法は、学歴も性別も経験もまったく関係ありません。誰にでも利益を出すことができます」とおっしゃるご本人は、日本のトップ大学の出身で、その後の経歴も華やかなもの。頭のキレが人並み以上に良いことは明白です。

このように派手なタイトルをうたった投資法は、概ね“その人だからできた”“その相場だから通用した”ということがほとんどです。

経歴に関しては特に、ほとんどの人が高学歴だったり、会社経営者だったりして“誰にでも”が当てはまりません。

誰にでも再現できるかというと、おそらく大抵の人が失敗すると思います。

投資相場は刻々と変わるもの

6月22日、6月のロイター企業調査によると、アベノミクスについて「後退」ないし「消失している」との見方が合わせて7割を占めた。都内で21日撮影(2016年 ロイター/Thomas Peter)

上記のような手法で、希望通り株価が高騰すればそれに越したことはありません。しかし、相場は常に変動するもの。

2008年のリーマン・ショックによる深刻なダメージが生じ、その後アベノミクスが到来しました。2015年には、ギリシャと中国それぞれの国における財政不安が世界経済に波及したギリシャショック、チャイナショックがありました。

さらに2016年には、イギリスがEUを離脱すると決定し、日経平均株価が1日で1300円近くも暴落しました。

とにかく株価は大きく変動してものなのです。これを踏まえると、一発でドカンと狙うよりもコツコツと少しずつ投資をしていくほうがよほど確実で、一般向きであると思います。

安定して稼ぐには投資法を一貫すること


株で長期的に稼いでいくのに重要なことは、1年単位の短期的な目線ではなく、10年20年経過した時にきちんと成果が出せているか、資産が増えているか、長期目線で考えることです。

たとえば、20年経って、資産がざっくりと10倍に増えていたら、十分に成功したといってよいのではないでしょうか?

そのために一番大切なことは、何度かブログでも書いていますが、投資の世界から退場しないことです。

短期間で派手に利益を得る投資法は、それだけ大きなリスクを取っているということにもなります。

予想もしないような暴落が起きる可能性は常にあります。もしもそのような暴落が起きた時には、取り返しのつかないダメージを受け、投資の世界から退場を予期なくされることもあります。

実際、インターネット企業の株価が急騰したいわゆるITバブルで稼いだ個人投資家が、ライブドアの粉飾疑惑事件を発端に起きた株価の大暴落(ライブドアショック)後、まったく姿を見せなくなったという話もあります。

わたしを含め、普通の人が投資で成果を出すためには、コツコツと真面目に投資に取り組むこと。それに尽きると思います。

そういう意味では、天才的なヒラメキを持つ方より、コツコツ派の真面目さんのほうが成果を出しやすいといえます。

わたしの投資経験から思うことですが、努力しても報われないことが多い世の中で、投資ほど努力に比例して成果が出るものはありません。

しかもその成果は、自分の資産となって帰って来るのです。

ノートを毎日几帳面に取ることができるとか、歴史を覚えるのが得意とか、本を年間で何百冊も読むとか、そういう地道な行為が得意な方こそが、その特技を存分に活かせる世界なのです。