株で稼ぐのに度胸はいらない

株式投資の“リスク”とは振れ幅を意味する


株には当然リスクがあります。別に株に限ったことではなく、投資の世界には必ず共通するリスクがあります。

それは、失敗するとお金が減ってしまうかもしれないというリスクです。

金融の世界では、リスクというのは振れ幅のことを指します。
つまり、お金が減るかもしれないし、増えるかもしれない。そのどちらかわからないという不確実性が“リスク”なのです。

でも、一般的に使われているネガティブな意味のリスクとは、若干意味合いが違います。
これは逆に考えれば、リスクがないとお金が増える可能性もゼロなのです。

株にはそのリスクがあるので、怖いともいえるし、魅力的ともいえます。これも株に限らずすべての投資で言えることでしょう。

住宅ローンは株式投資よりも怖い?


投資に慣れていない日本人は、お金が減ることに対して異様に恐怖感を感じる傾向があります。「自分はビビりなので株なんて怖くてできない」という人は何人もいます。

おかしな話ですが、そういうビビりな人が、何千万もする住宅を何十年も長いローンで買ったりしているのです。

確かに今は、歴史的ともいわれる超低金利なので購入には良い時期かもしれませんが、不動産だって立派なリスク商品です。今後大きく値下がりする可能性は十分にあります。

万一、途中でローンが返済できなくなって…などと考えると、株よりも大胆なリスクを取っているんじゃないかと思います。

人間いつ病気になるかわかりません。会社の体制が変われば給料減や人員整理だってあります。せっかくローンを組んで家を建てたのに、災害に遭ったり引っ越しを余儀なくされることも当然あります。

そんなことを考えてみると住宅ローンだってかなりハイリスクな投資といえるのです。
では、株はどうなんでしょうか?

株式投資はハイリスク・ハイリターンではない


投資の世界に限らず、「ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターン」という言葉はよく使われます。株式投資はどうかというと、このセオリーが当てはまりません。

実は株のリスクは限定されていますが、リターンは無限大です。

なぜかといえば、信用取引さえしなければ、株の最大のリスクは自分の投じた金額に限定されるからです。それ以上は絶対に損はしません。

逆に、リターンがどこまで上がるか、それには天井がありません。何倍、何十倍、何百倍にだって上がる可能性を持っているのです。

そう考えると株式投資をするのにそれほどの度胸は必要ないと思いませんか?
どうしても怖ければ、最悪無くなっても支障がないレベルのお金を投じればいいのです。

しかも、それは本当に最悪の場合で、投じた金額がそっくりゼロになるのはその会社が倒産するときです。

とすれば、そもそも倒産するような株を買わなければいいし、もし買ったとしても、倒産する前に売れば投じたお金が全部なくなることはありません。よっぽど異例な場合を除き、倒産しそうかどうかのサインは必ず現れます。

ものすごく借金が多いとか、毎年毎年赤字とか、わざわざそんな株を選ばなければいいのです。

買ったときはそんな兆候がなかったのに、買った後、どんどん株価が下がってきたとしたら、すぐ売ればいいのです。

稼げる投資家は正しい損切ができる


損を確定するのは確かにつらい行為です。これは株を何年やっていてもつらいことに変わりはありません。ただ、経験上、損失の確定を先延ばしにしてよかったということはほとんどありません。

いつか株価が上がってくれるという幻想は、稼ぎたければ早めに捨てるべきなのです。

行動ファイナンスという学問では、人は得するときより損するときのほうが受けるインパクトが大きいということが実証されているそうです。

わたしたち投資家がなかなか損切りできないのは、そういう人間の心のクセがあるので仕方ないことなのかもしれません。

わたしも、自分がそういうクセを持っていることをよく知っているので自動売買を使います。

株価がどこまで下がったら売るかを事前に決めておいて、そこで自走売買の指示を出しておくのです。

そうすれば、機械的に損切ができ、なおかつ損失するリスクも限定されます。

これは、株価が暴落した時も大変有効に働きます。

株価がいつ暴落するかはだれにもわかりません。万一、お仕事をしていてまったく相場がチェックできないときに暴落したとしても、自動売買なら指示していた金額で売ってくれるので、想定内の損失で済みます。

株は、知識と経験があれば下がる株を選ぶリスクは自分で減らせます。
なおかつ、自動売買などのテクニックがあれば損失も限定できます。

そのリスク以上に、大きなリターンが得られるかもしれない魅力のほうがずっと大きいのです。