投資は2つの分散投資でリスク管理する

投資のリスク管理にはふたつの分散が重要


買った株の株価が下がってしまう。株式投資をしている人ならば誰もが避けたいことですが、株をやっていればこれは大いに有り得ることです。株が下がる要因には3つあり、ひとつは、選んだ株そのものがダメだったケース、もう一つは、売買のタイミングが悪かったというケースです。三つめは市場の暴落によって、自分の持ち株だけでなくすべての会社の株価が下がってしまうケースです。これは、自分の選択した結果というより相場によるコントールできない影響ですね。

選んだ株そのものがダメだったというのは、その会社の業績がどんどん悪化してしまうとか、思いがけず悪いニュース(不祥事など)が出てしまうとか、その株があまりにも割高になってしまっていたというケースです。また、銘柄そのものはいいのだけど、売買タイミングが悪いというケースもあります。

長期で見れば、上昇トレンドの株でも、その上昇過程では株価は上下動を繰り返していますから、そうした中でタイミング悪く買ってしまうと、高値から2割3割という値下がりに巻き込まれてしまうこともあるのです(これは高値掴みとも言われます)。こうした売買リスクに備えるには、株の資金分散(銘柄の分散)と売買の時間分散(タイミング分散)が基本戦略になります。

この、資金分散と時間分散とさらに長期の時間軸を武器にして、安定的に投資資金を増やしていく手法をインデックス投資と言います。インデックス投資は資金が少なくても始められる上に、株価下落のリスクも低く抑えられる優れた投資法です。個別株投資では時間分散と資金分散を行ってもまだリスクが高くなりますが、インデックス投資なら大きくリスクを抑えることができます。

株式投資の資金分散と時間分散とはなにか


株の資金分散というのは、ひとつの銘柄に資金を集中させないということです。なぜなら、そのひとつの銘柄の株価が大きく下落して失敗したら、全滅ということになってしまうからです。これはまた、できれば、一つの銘柄への投資金額は、日にちを何回かに分けて投資していくことが望ましいといえます。これを時間分散と言います。

たとえば、2株買う予定ならば、1株ずつ日にちをずらして買っていくのです。これを分割買いといいます。もっとも、資金がまだ少ないうちは、銘柄分散や時間分散といってもなかなか難しいかも知れません。

しかし、投資においては出来る限り資金と時間の分散を心がけていきましょう。基本的には、銘柄分散を心がけ、資金的に余裕があれば時間分散も行う方法が良いでしょう。まず銘柄を分散し、次に売買のタイミングを分散するのです。

株の一点集中投資はリスクが高い


ブログで何度か紹介している著名な投資家ピーター・リンチは個人投資家に対して、「身近なところから、10倍になるような株を探して投資しよう」という一方で、「5銘柄以上に分散投資しよう」とも言っています。リンチによれば、大上昇することを狙って5銘柄に投資すれば、「1社が大失敗し、3社がまずまずの状態で、1社が期待どおりに大きく成長する」という感じになることが経験上多いそうです。

たとえば、50万円を10万円ずつ5社に投資し、そのうちの1社が5分の1、3社がトントン、1社が5倍になったとします。そうすると、50万円は82万円に増えることになるわけです。1銘柄くらい大ハズレをつかんでも、その分を他の銘柄で挽回すればいい。これが株のリスク管理の基本的な考え方です。

インデックス投資は時間分散によってリスクを減らしていく


さて、株式投資の二つのリスク管理について書いてきました。買う銘柄を一つに絞らずに複数の銘柄を買うことで下落リスクを管理する銘柄分散と、買うタイミングを分けて投資する資金を分散することで、資金のリスクを抑える資金分散です。このふたつの分散を行っても個別株投資をにはまだまだ大きなリスクを伴います。

一方で、この二つの分散投資に長期的な時間軸を組み入れた投資手法がインデックス投資と呼ばれるものです。インデックス投資を行う場合は投資信託という金融商品を買いますが、投資信託もその種類は6000本以上はあり、選び方や買い方にもコツがあります。投資信託によるインデックス投資は複利のパワーや積立を活用することでうまく機能します。インデックス投資の詳しい手法は、また別記事でご紹介していきます。